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大分が育成王国建設へ

 西川に続け! 北京五輪に続き、10年南アフリカW杯予選が始まる08年の日本サッカー界。九州でもロアッソ熊本が4番目のJリーグ昇格を果たし九州J新時代を迎える。06年W杯の日本代表には九州Jクラブ所属選手はゼロ。昨年も大分が残留争いをするなど苦しい戦いが続くが、日本代表候補の大分GK西川ら、若きスターも誕生してきた。「九州で育ち、九州のクラブからW杯出場を」。大きな夢をかなえるため、各クラブは08年もチーム強化、クラブ発展に力を注ぐ。

 大分が、日本一の育成王国建設に着手する。今月中にトップチームの若手強化を狙ってU―21サテライト監督(仮称)を新設し、神戸で監督代行の経験を持つ松山博明強化担当(40)が就任する。

 昨年降格争いに巻き込まれた危機感から、はじき出された答えが育成王国プロジェクトだ。「地方のクラブが日本一になるためには、人材をいろいろな形で安定して育てていくしなかいということになった」と溝畑宏社長(47)。昨年末にはユース出身のMF梅崎が浦和に完全移籍した。今後も実力のある若い選手が資金の豊富な強豪クラブに引き抜かれる可能性があるが、そのニーズを上回る数の実力選手を育てるつもりだ。

 現在、レギュラーでない若手はトップチームで思うような練習を積めないのが現状だった。松山氏は、仙台育英監督、滝川二コーチなども歴任し若手育成には定評がある。「若いときにどんどん刺激を与えたい」と抱負を口にした。

 さらに九州の高校、大学と提携し、クラブ関係者を指導者として派遣するプランも進んでいる。そのクラブ職員が、九州に眠る原石を発見するためのスカウティングの役目も担う。「地方のクラブが天下獲りするために、九州の4クラブが競い合っていきたい」と溝畑社長。九州の宝を九州からW杯日本代表へ。そして夢のJ制覇へ。08年、九州勢の反攻が始まる。

[2008年1月3日14時2分 紙面から]

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