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大分が3試合ぶり白星/J1

- 勝利を飾った大分のシャムスカ監督はキャプテンの三木を固い握手で出迎える
<J1:大分2-0川崎F>◇第12節◇19日◇九石ド
あふれる闘争心で90分間戦い抜いた。大分イレブンがようやく目覚めた。新外国人MFアウグスト、FWセルジーニョのゴールで川崎Fを2-0で下し、3試合ぶりの勝利。ホームで63日ぶりの白星は、サポーターのゲキに応えた今季初の完封勝ちでもあった。
試合開始からリーグ屈指の川崎F攻撃陣に仕事をさせなかった。司令塔のMFマギヌンはMF藤田がマンマーク。2トップのFWジュニーニョと我那覇も、三木主将、深谷、福元の3バックのうち2人がマークをきっちり受け渡しながら、時にはハーフウエーライン付近まで追い、徹底的につぶした。「1発でつぶす気持ちでやろうと、言っていた」と三木。深谷の執拗(しつよう)なマークにいら立ちを隠せなかったジュニーニョが、前半44分に警告2枚で退場するほどの徹底ぶりが、前節までリーグワーストの22失点だった守乱を立て直した。
前節まで11戦2勝。降格圏の16位に低迷していた選手を奮い立たせる“事件”が、試合前に起こった。競技場入口で、選手とスタッフが乗り込んだ大型バスをサポーター約50人が包囲。約5分間、バスを足止めにしてゲキを飛ばした。「試合前にバスを囲まれたのは初めてだった。それだけ期待されているんだ」(三木主将)。本来なら選手へのコールが鳴りやまないアップ中も、応援は一切なし。「ヤレ」という横断幕1つだけのメッセージに原強化部長も「選手の気持ちに火をつけた」と振り返った。
試合後には、サポーター席前で深谷が、お礼のマイクパフォーマンスを披露。「こういう苦しい時こそ選手、サポーターが一緒に頑張っていこう」と拡声器で叫んだ後、温かいサポーターの拍手に涙ぐんだ。「Jでも有数の、質の高い攻撃陣に集中を切らさず、マークできたことが勝利につながった。本来のトリニータが戻ってきた」とシャムスカ監督。堅守と闘争心を取り戻した大分が、反撃ののろしを上げた。【村田義治】
大分DF福元(丸刈り初戦での完封勝ちに涙)「チーム、スタジアムが一丸となって充実感にあふれてしまった。丸刈りをやめられない? 次も短くします」
大分GK下川(古巣の川崎Fから今季初完封勝利に)「中盤のマークがファウルすれすれまで突っ込んでいって、向こうが構えてしまった。それがよかった」
[2007年5月20日8時50分 紙面から]
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