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大分の“神話”通じず逆転負け/J1

試合終了間際、PKの判定に主審に詰め寄るシャムスカ監督(右端)
試合終了間際、PKの判定に主審に詰め寄るシャムスカ監督(右端)

<J1:千葉2-1大分>◇第25節◇9月30日◇フクアリ

 大分がまたも天敵退治に失敗した。ナビスコ杯を含めて14度目の千葉戦はFW高松大樹(25)の今季10点目で先制しながら、1-2の逆転負け。先制すれば負けなかった今季の無敗記録は13で止まり、対千葉初白星もお預けとなった。順位は6位のままだが、不運な判定が続き、シャムスカ監督(41)が審判団にキレるなど、後味の悪さが残った。

 敗戦で沈み切った大分のロッカー室の中央に立ち、シャムスカ監督は気丈に選手を鼓舞していた。「やるべきことはやった。チャンスはあった」。悲観的なメッセージはない。シーズンを最後まで戦い抜くため、あくまでも前向きな言葉を選手の心に投げかけていった。

 千葉にリーグ戦では7敗1分け(ナビスコ杯で4敗2分け)となった。マンマークで攻撃を封じる相手に前半は我慢を続けた。スペースが生じた後半はMF梅崎が本来の攻撃力を取り戻し、FW高松も自身初のシーズン2ケタとなる先制点を挙げた。1度は主導権を握ったが、ファウルやスローインのジャッジが逆に判定される場面が続き、いい流れは寸断した。シャムスカ監督が何度も激高し、退席処分を受けてもおかしくないほど、審判団に執拗(しつよう)にかみついた。真っ赤な顔で、両腕で空を殴りつける場面もあった。

 1-1で後半ロスタイムに突入する前にDF深谷が千葉FW巻を倒したとして、PKを献上。「先に巻選手がユニホームを引っ張ってきて…。自分が倒したみたいになった。訳が分からない」(深谷)。結局、これが決勝点となり、今季初めて逆転負けを喫した。

 ロッカー室で冷静を装った指揮官は会見で不快感をあらわにした。「日本に来て初めてレフェリーにがっかりする試合だった。ミスジャッジが続いた」。来日1年、公の場での審判批判は初めて。それほど悔しかった。クラブは今後、Jリーグへ意見書を提出することになった。勝ち点は奪えず、残ったのは後味の悪さ。順位は6位のままだが、目標とする4位鹿島との差も7に広がった。【押谷謙爾】

 大分FW高松(J1昇格後、日本人初の2ケタ得点達成も)「負けたら何の意味もありません」

 大分MF梅崎(前半は厳しいマークに手こずる場面多く)「こっちもムキになりすぎた。もっと周りを使えばよかった」

 大分DF三木(逆転負けに)「もう1点取っておかないと。審判の判定がどうであれ、相手に(得点する)スキを与えたのも事実。負けは負け。でも、戦い方は良かった」

 大分GK西川(PKを決められる前に今季3枚目の警告)「なぜPKですかと審判に聞きに行ったらイエローカードが出てきた」

[2006年10月1日9時33分 紙面から]

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