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鳥栖が分岐点のシーズンをスタート

- 後方左から朴、谷田、島崎、下地、前列左から李通訳、岸野監督、松本GM
本気でJ1を狙うのか。このままJ2に居続けるのか。今後の鳥栖の方向性を決定づけるシーズンが、始まった。20日、ベストアメニティスタジアム(略称ベアスタ=鳥栖スタジアムから改称)で行った新体制発表で、岸野靖之監督(49)は就任2年目のシーズンを「新たな1歩を踏み出す節目の1年になる」と位置づけた。クラブ運営費、チーム人件費が大きく削減された中、新スローガン「夢結蹴」とともにJ1昇格に挑む。
スタッフ、選手、サポーター、そして市民の本気度が試されるシーズンが始まった。その決意を示すように、別メニューのFW藤田を除く鳥栖の27選手が雨の中で約2時間、今季初の全体練習で精力的に動き回った。「厳しい現実が待っている。相当な覚悟が必要だが、鳥栖史上最強のメンバーの力を合わせ、めいいっぱい頑張りたい」。岸野監督の表情からも今季にかける思いがにじみでていた。
運営会社のサガンドリームスが経営を引き継いで今季4年目だが、経営的にも厳しい年となる。昨季約6・5億のクラブ予算が、今季は4・5億円。チーム人件費も1億円以上削減されて2・5億円となった。この日、松本GMが「伸びしろのある若い選手を補強した」と説明した新入団選手は4人。13人いた昨年の3分の1にも満たない。
だが、経営面が苦しくてもJ1昇格をかけた戦いが今季も幕を開ける。クラブは「夢結蹴」の新スローガンを発表。フロント、スタッフ、選手、サポーター、市民の情熱を結集して、厳しい戦いに挑もうという決意が込められている。「このまま、ほどほど(の成績)でやっていくのか、1歩踏み出すのか、サガンを今後どうしていくのか考える1年になる。昨年成長したチームが実を結ぶ年にしたい」と岸野監督は固く誓う。
もちろん勝負の年を迎える選手も同じ思いだ。主将を続けるMF高橋は「上(J1)に行くためには、選手、スタッフ、サポーターが1つになって戦うことが大事。J1昇格をともにお祝いしましょう」と、約1300人のサポーターに呼びかけた。悲願のJ1昇格への思いを結集し、鳥栖が08年シーズンを戦い抜く。【村田義治】
[2008年1月21日8時57分 紙面から]
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