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第7回強心臓の裏に2つの弱点

◆ DF柳楽智和(21)


福岡DF柳楽智和
相手をかわす練習をする福岡DF柳楽智和

◇飛び降りは最速

 福岡で一番「強心臓」な男は、DF柳楽智和(21)だ。2トントラックの荷台から飛び降りる“人間キャッチ”練習で、ダイブするまでが5秒67と、チームで最も早かった。強心臓の裏には2つの「弱点」があった。

 トラックの荷台に上がり、下のマットで待つ仲間の輪へ後ろ向きで体を落とす“人間キャッチ”。制限時間45秒以内だが、長い選手では30秒以上かけて飛び降りた。柳楽に次ぐ3選手は7秒台で、ずば抜けて早かったが「実は高い所が苦手で。上で悩んでいた方が怖いので、さっさと飛びました」と言う。

 今でこそ「物事に動じない方」と強心臓を自任する柳楽だが、高校時代はマイナス思考だった。「試合のたびにミスしては悩んでました。調子が落ちるんじゃないか、という恐怖感が、いつもあった」。プロ入りしてから、落ち込むことが少なくなったと話す。「悪いところは冷静に考えて直せば、次の試合ではできる。そう思えるようになったから」。

◇「かなり天然」

 高い所と並んで苦手なのが「じっとしていること」。ミーティングや長時間の移動がつらい。「周りのものを何でも、いじってしまう」。荷台の上からも、じっとしていられずに飛び降りた。その後に行われた、子供向けサッカー教室でのこと。会場の人工芝を蹴って1人遊びしていると、ほかの選手から笑われた。「人工芝の下の土が出てくるのが面白くて、やってただけなのに」と首をかしげる柳楽。同期のFW田中佑昌(21)は「ナギは、かなり天然(ボケ)です。よく話に遅れて参加するし」と証言する。

 今年は、これまで、ほとんど経験のないサイドバックに挑戦している。「運動量、視野、タイミング、すべてセンターバックと違う。難しいし、センターバックに愛着があるけど、試合に出られるなら、どこでも守ります」。柳楽は強いハートでレギュラー争い、J2戦線に向かっていく。【佐藤千晶】

 ◆柳楽智和(なぎら・ともかず)1985年(昭60)10月17日、島根・出雲市生まれ。四絡(よつがね)小5年からサッカーを始める。立正大淞南高から04年、福岡に加入。06年J1では8試合に出場、J2通算1試合出場。178センチ、76キロ。



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