第10回福岡のために体を張ります
◆ GKノグチピント・エリキソン(26)

- 東京Vとの練習試合前に、相手のブラジル人選手と話をする福岡GKノグチピント・エリキソン。今でも両親とはポルトガル語で話す
◇原点に戻った感じ
九州のJ3クラブすべてに在籍した選手1号は、福岡GKノグチピント・エリキソン(26)だ。練習生では縁のなかった福岡に、今季から加入し、レギュラー奪取と1年でのJ1復帰を狙う。
福岡、大分、鳥栖の九州J3クラブのうち、2クラブで試合出場したのは過去に23人。ノグチピントは、3クラブすべてに在籍することになった。「実は、高校を卒業するときに、練習生として福岡に参加したんです。原点に戻った感じですね」(ノグチピント)。
◇九州に縁あり
福岡を不合格になり、大分に練習生として入った。02年に鳥栖へ期限付き移籍し、日本国籍を取得。大分に戻った後、04年に柏へ移籍した。今年、福岡に完全移籍。4年ぶりに九州へ戻った。「ブラジルへ移民した祖父は福岡出身で、妻(洋子さん=28)は鹿児島の女性。九州に縁を感じます」と話す。最初の九州生活でもつ鍋、明太子が好物になり、温泉巡りも趣味になった。5月に洋子夫人が第2子を出産予定で、現在は一緒に福岡で暮らす準備を進めている。
福岡GK陣は今年、絶対的な守護神だった水谷が移籍した。これまでJ1、2通算でリーグ戦3試合しか出場経験のないノグチピントにも、レギュラー奪取のチャンスは十分だ。「J2は、がむしゃらに攻めてくるチームが多い、タフなリーグ。自分にとっても、タフな1年になると思う」と覚悟はできている。練習がオフになった15日午後には「目にかかって邪魔になるから」と髪を10センチ以上切った。「いろんな意味で、福岡のために体を張ります」。決意の短髪の下で、強く光る大きな目は、J1復帰だけを見つめている。【佐藤千晶】
◆ノグチピント・エリキソン 1981年1月27日、ブラジル生まれ。10歳で埼玉・加須市に移り住み、礼羽(らいは)小スポーツ少年団でサッカーを始めた。ノグチは母方、ピントは父方の姓。日本国籍を取得した際、両方の姓を合わせた。来日当時、日本語が話せず2年遅れで小学校に編入したため、帝京高3年時は試合に出場できなかった。卒業後、練習生として大分に加入し、鳥栖、大分、柏でプレー。J1通算1試合、J2通算2試合出場。183センチ、83キロ。
九州のJ3クラブのうち、2クラブ以上に在籍し、試合に出場した選手は以下の通り(ポジション別、五十音順)。
| 福岡と大分 | MF小森田友明、永井秀樹、原田武男 |
|---|---|
| 福岡と鳥栖 | DF立石飛鳥、中込正行、前田浩二、三好拓児、MF生津将司、村主博正、鈴木勝大、マラドーナ、三原広樹、宮原裕司、FW竹元義幸、服部浩紀 |
| 大分と鳥栖 | DF有村光史、中村祥朗、MF川崎元気、高木健旨、高崎理貴、竹村栄哉、ルシアノ、FW田代有三 |