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九州学院が九州男児の意地/高校駅伝男子

<全国高校駅伝男子>◇24日◇京都・西京極陸上競技場発着(7区間42・195キロ)◇47校◇曇り、気温8・5度、湿度86%、北東の風0・1メートル(女子スタート時)

 男子では九州学院(熊本)が5位に入り、九州のチームとしては唯一入賞を果たした。3区・栗原俊(2年)が転倒するアクシデントに見舞われたが、区間4位の力走で順位をキープ。昨年、史上初の九州勢入賞ゼロという屈辱を味わい「駅伝王国」復活に向けて九州男児が意地を見せた。女子は諫早(長崎)が10年連続入賞を果たし、小林(宮崎)も6位入賞を決めた。

 九州男児の意地があった。都大路で根性を見せた。3区で3位争いの集団にいた九州学院の栗原俊(2年)が、ほかの選手と接触して転倒。「転んで逆に燃えました。負けたくなかった」。集団から10メートル取り残されたが、すぐ立ち上がって追い始めた。得意の上り坂を利用して、少しずつ差を詰めた。アクシデントを乗り越え、区間4位の走りで3位をキープ。5位入賞につながる力走だった。「2週間前に右足を痛めてたので、転倒したときは心配したけど、よく走りました」と禿(かむろ)雄進監督(48)も栗原の根性には脱帽だった。

 昨年は15位と低迷。「去年は九州で1つも入賞できず屈辱だったので、今年こそはと思っていました」と禿監督。入賞できないのは精神的な弱さだと、わざと練習などで選手を精神的に追い込んだ。その成果が大事なところで現れた。

 「駅伝王国」復活が禿監督の目標だ。他県のチームに呼びかけて夏休みや春休みに合同合宿を行っている。12月29日からは九州の10校が集まり、正月返上で宮崎・青島で合同合宿を実施予定。九州全体の実力アップを目指す。留学生を入れて上位を狙う傾向が強まる中、九州には外国人選手を入れる学校はまだない。「九州のプライドを持て。愚直でもいいからコツコツ練習しろ。それが九州の伝統。小手先で勝とうと思うな」と禿監督は選手に言いきかせている。

 九州の「灯」を守った九州学院の選手たち。この灯がいつか「大火」に変わることを、火の国の男たちは信じている。【前田泰子】

[2006年12月25日19時58分 紙面から]

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