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神村学園、胸張れる4強/高校サッカー

作陽に敗れ天を仰ぐMF五領(中央)ら神村学園イレブン(撮影・進尚幸)
作陽に敗れ天を仰ぐMF五領(中央)ら神村学園イレブン(撮影・進尚幸)

<高校サッカー:作陽1-0神村学園>◇6日◇国立◇準決勝

 神村学園イレブンに、一貫教育の中等部から6年分の思いが、交錯した。高等部サッカー部としては創部5年目での国立。初挑戦は1点に泣いたが、竹元真樹監督(34)には満足感もあった。「入学してきた中1のときの顔が頭に浮かんだ。この子たちが、国立で泣ける選手になったんだと感激した」。冷たい雨の中、3位表彰式で泣きじゃくるイレブンを見つめた。

 最後まで攻めた。1点を追う後半。3トップ気味にする4-5-1のシステムに転じ、リズムをつくった。3戦連発を狙ったMF五領淳樹(2年)は「負けたけど、楽しかった」。MF永畑祐樹(2年)も「80分が、あっという間だった。この大会が大きな自信になった」と振り返った。

 夢に見た舞台だった。02年に創部された高等部男子サッカー部も、全国屈指の強豪、女子部(中、高等部)と河川敷のグラウンドを共用。ボールが川に落ちると、真冬でも水に入って拾った。全国初出場の今大会も、飛行機ではなく鹿児島からチームのバスで1泊2日かけて乗り込んだ。竹元監督の恩師、鹿児島実の松沢隆司総監督(66)や国見・小嶺忠敏総監督(61)を見習い「普段通りのことをしよう」。厳しい環境の乗り越えた精神力が4強の原動力となった。

 主将として90年度準優勝した鹿児島実時代に続き、監督として史上初の「国立W出場」を果たした竹元監督は、選手として、くしくも準決勝で右足首をねんざした。「チームに迷惑をかける」と監督に直訴し、決勝のピッチには立たなかった。監督として初めての国立も優勝旗に手が届かなかった。「まだ、何か足りないということでしょう。国立を経験した選手が、どういうふうに成長してくれるかが楽しみ。試合終了のホイッスルが、新たなスタートです」。創部された年に生まれた長男に「何ごとも制覇してほしい」と、晟隼(せいは=5)ちゃんと名づけた竹元監督率いる神村学園の全国制覇への挑戦は、再びバスで戻る鹿児島で再スタートする。【村田義治】

 神村学園GK矢野(はじいたボールを押し込まれ)「最初は取れると思ったけど、雨で滑って思ったより遠くに(ボールが)行った。雨より、寒かった。6年間、思い起こすことはきつかったことばかりだが、それを乗り越えたから、ここまで来れた」

 神村学園DF塗木主将(中等部から所属)「本当に苦しい思いもしたが、みんなで国立で最後まで戦えたことが、うれしかった」

[2007年1月7日8時53分 紙面から]

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