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神村学園が初国立/高校サッカー

- 後半24分、先制ゴールを決めた神村学園MF五領(撮影・進尚幸)
<高校サッカー:神村学園2-0星稜>◇5日◇三ツ沢◇準々決勝
高校サッカー界に新時代到来だ。初出場の神村学園(鹿児島)が、創部5年目で国立進出を決めた。0-0の後半24分に、途中出場のMF五領淳樹(2年)の2試合連続弾で先制するなど、04年度4強の星稜(石川)を振り切った。90年度鹿児島実の主将として全国準Vした竹元真樹監督(34)は選手時代に続き、監督としても国立の舞台に立つ史上初の「国立W出場」を果たした。県勢としても4大会連続4強。鹿児島の勢いは止まらない。
史上初の快挙を告げるホイッスルが鳴った。準優勝した高校3年以来、16年ぶりの国立切符だ。気持ちを落ち着かせるように、神村学園の竹元監督がゴクリとペットボトルの水をのどに流し込んだ。「まだ信じられない。自分1人の力だけでなく、いろんな方々のおかげでこういった形になった」。チームスタッフとガッチリと抱き合い、喜び合う選手に熱い視線を送った。
攻めの采配で“2度目”となる国立への扉を開けた。0-0で迎えた後半4分、今大会ゴールを決めているFW鮫島翼(2年)に代え、初出場のMF中村駿(2年)を投入。立て続けにMF五領も送り出した。「我々は守るより点を取りにいくチーム。リスクを背負って攻めていくのを1年間やってきた。絶対に走り負けない」(竹元監督)。後半24分。中盤で相手ボールを奪ったMF芝貴希(3年)のパスを五領が決めて先制。さらに3分後「五領の点から楽しくプレーができた」というDF塗木竜也主将(3年)が、芝からのFKをボレーで押し込んだ。先手を取った竹元監督の作戦がまたも功を奏した。
強気の姿勢は鹿児島実時代に培った。中学まで陸上部に所属していたが、松沢隆司監督(66=現総監督)に声をかけられ、鹿児島実サッカー部に進んだ。「中学までサッカーをやっていた選手に負けたくない、という思いで人一倍の練習をやってきた」。DFとして本格的にサッカーを始めて3年目で国体3位、高校総体8強。そして選手権では準優勝を成し遂げた。指導者となっても自らのスタイルを貫き、選手権では初芝橋本(和歌山)以来、11大会ぶりとなる創部5年目での国立切符を手にした。
中高一貫指導の神村学園では、中学の大会が終了した中3の夏から、高校の練習に参加させた。週末は1000メートルのタイム走など、ハードな練習を課した。関東にもバスで遠征する練習試合は、年間で200試合以上をこなす。「やめたいと思ったこともあったが、先生(竹元監督)のいう通りやってきたので今がある」。塗木主将は指揮官に感謝した。
恩師と母校を抑えて手にした初の選手権切符で一気に国立進出を決めた。大会中も試合後、松沢総監督へ電話報告をすることを欠かさない。「松沢先生がつくってきた道を歩ませてもらっている。鹿児島県勢として負けられないという気持ちが強かった」。3年連続4強の鹿児島実に続き、県勢として4年連続の国立切符だ。「言葉ではうまくいい表せないが、国立の舞台で成長できた。人生観が変わった。選手にも楽しんでほしい」。初出場ベスト4進出は、首都圏開催となった76年度以降6校目の快挙。自ら立った国立で、今度は史上2校目の初出場Vの偉業に挑む。【村田義治】
◆竹元真樹(たけもと・まさき)1972年(昭47)12月3日、鹿児島県川内市(現薩摩川内市)生まれ。東郷中では陸上部に所属し、100メートルで県大会出場。サッカーは週1回クラブチームでたしなむ程度だったが、松沢監督に脚力を買われ、鹿児島実に進学した。DFとして高3時に国体3位、高校総体8強。準優勝に輝いた選手権では優秀選手に選ばれた。鹿屋体大では3年時に総理大臣杯準優勝。卒業した95年から、神村学園高等部女子サッカー部のコーチに就任。02年に中等部男子サッカー部監督に移り、04年から高等部男子サッカー部監督。由佳夫人(25)と1男。血液型O。
神村学園MF五領(途中出場で2試合連発)「打ったら入った。ラッキーだった。チーム全体で取った得点です」
[2007年1月6日8時32分 紙面から]
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