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神村学園が集中力で初勝利/高校サッカー

PK戦で2回戦を突破し大喜びのGK矢野(左)と神村学園イレブン。
PK戦で2回戦を突破し大喜びのGK矢野(左)と神村学園イレブン。

<全国高校サッカー:神村学園0-0(PK3-0)秋田商>◇2日◇三ツ沢◇2回戦

 初出場の神村学園(鹿児島)が、創部5年目で全国1勝を手にした。0-0の末に突入したPK戦で、GK矢野貴大(3年)が大活躍。秋田商のミス2本の後、3人目に自らPKを成功させ、その後の相手3人目のシュートを防ぎ、PK戦を3-0で制して初陣を飾った。

 創部5年目。高校総体などを含めても初の全国舞台で、神村学園が勝利をつかんだ。「今年(今季)PK戦では負けたことがなかった。自信があった。選手は全国という初めての舞台で100%以上の力を発揮してくれた」。鹿児島実OBの竹元真樹監督(34)は記念の1勝に笑みがこぼれた。

 勢いを象徴する勝利だった。PK戦では歴代最多35度目出場の秋田商が1人目から連続失敗。ノーミスの先攻神村学園は、3人目にGK矢野自らがPKを決めた。「みんなPKを蹴りたがらないので、選手権では蹴りたいと思っていた。GKはどちらかに跳びますから」。GK心理をついてゴール中央上に浮かせたボールは、狙い通りゴールイン。気分をよくした直後のシュートを防ぎ、決着をつけた。「いつも攻撃ばかりが目立っていたのでよかった」。胸を張り、出迎える仲間の輪に猛ダッシュで飛び込んだ。

 初出場とは思えない冷静さが、勝利につながった。日ごろの練習からメンタルトレーニングを欠かさない。この日も前後半開始前にはピッチ上で車座になり、目を閉じて精神を集中した。メンバーの大半が一貫教育の中学部からプレー。当時主将で、現在はマネジャーの今村龍介(3年)が考案した儀式だ。昨夏に竹元監督からマネジャー転身を要請された今村は「選手として国立を目指したかったが、今日は選手と一緒に戦えた」。仲間とともにつかんだ勝利を喜んだ。

 02年度に創部8カ月で全国1勝した地球環境(長野)には及ばないが、2年連続決勝進出の鹿児島実を県大会で抑えてつかんだ価値ある1勝。「今まで鹿実が(歴史を)つくってきてくれたが、その歴史を変えることが目標ですから」と矢野。鹿児島実もできなかった夢の初出場初Vへ、神村学園がスタートした。【村田義治】

[2007年1月3日8時45分 紙面から]

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