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初陣九国大付5発デビュー/高校サッカー

後半12分、ゴールを決めた九州国際大付FW永井(左)は、FW藤田と喜ぶ
後半12分、ゴールを決めた九州国際大付FW永井(左)は、FW藤田と喜ぶ

<高校サッカー:九州国際大付5-0富山一>◇12月31日◇三ツ沢◇1回戦

 初出場の九州国際大付(福岡)が、豪快に全国デビューを飾った。幼少期にブラジルで育ったエースFW永井謙佑(3年)が、2ゴール2アシストと爆発。ゴール前での粘り強いプレーで先制点を奪ったCKも呼び込み、全得点に絡む大活躍。86年度の国見(長崎)以来20年ぶりの、初陣5-0の圧勝劇を演出した。

 タダものじゃない全国デビューだ。九州国際大付とエース永井が、豪快な5発で名前を知らしめた。「出来過ぎですよ。ちょっと(2回戦に)貯金できるようにしたいですね」。チームを預かって8年目の全国1勝。杉山公一監督(34)の口は滑らかだった。

 エース永井の足から全得点が生まれた。まずは前半21分。50メートル5秒8の俊足で飛び出しゴール左横でボールをキープすると、相手DFが慌ててライン外に蹴りだしCKを獲得。DF井筒庄吾(3年)の先制ヘディングを呼び込んだ。「開始10分は初出場のプレッシャーがあったが、リードしてからリズムに乗れた」と杉山監督。その言葉通り、永井の先制“アシスト”は序章にすぎなかった。

 前半36分には、左サイドからのクロスでFW藤田大輔(2年)のゴールをアシスト。後半6分にも、柔らかい縦パスで藤田の2点目を生んだ。勢いは止まらない。「自分も得点を意識した」(永井)と、後半12、17分にはMF河村亨(3年)のロングボールに反応。相手DFやGKをあざ笑うかのように振り切り、自らも2点をたたきだした。

 幼少期に過ごしたブラジルでサッカーに出会った。身長163センチだった高校入学時までは無名の存在だったが、2年間で13センチ伸び、50メートル5秒8のスピードを手に入れた。ブラジルで培ったバランスも発揮。DF、MFから徹底したロングボールをことごとくキープし、シュート21本の猛攻の核となった。「入学したときは、試合に出れるかどうか、という選手だった。周りの選手がアイツ(永井)を育ててくれた」。全国常連の東福岡や東海大五など福岡南部勢を抑えて初出場に導いた杉山監督は、北九州市出身者で築いたチームワークもたたえた。

 初陣の5-0完封は、86年度の国見(長崎)以来20年ぶり。「裏に飛び出す自分の持ち味を全国にアピールできた」と、全国1勝の殊勲者は目じりを下げた。くしくも国見が初めて初戦敗退を喫したその日、九州高校サッカー界に新星が現れた。【村田義治】

 ◆永井謙佑(ながい・けんすけ)1989年(平成元)3月15日、広島県福山市生まれ。3歳から5年、父俊治さん(52)の仕事の関係でブラジルで育ち、サッカーを始める。帰国後、北九州市の浅川中では県8強。昨年2月の九州高校サッカー新人大会で決勝トーナメント進出に貢献した。176センチ、64キロ。足のサイズは28・5センチ。垂直跳び77センチ。

[2007年1月1日9時34分 紙面から]

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