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新日鉄大分が全国切符/Kyuリーグ

勝利を飾った新日鉄大分イレブンはスタンドのファンと一緒に喜ぶ
勝利を飾った新日鉄大分イレブンはスタンドのファンと一緒に喜ぶ

<九州サッカーリーグ(Kyuリーグ):新日鉄大分2-1V・ファーレン長崎>◇最終週◇10日◇諫早市・長崎県立総合運動公園ほか◇4試合

 新日鉄大分が強敵を破って全国切符を手にした。すでに優勝が決定していたV・ファーレン長崎を下して2位が確定。5年ぶりにJFL昇格をかける全国地域リーグ決勝大会(11月24日開幕、長崎・島原市ほか)への出場を決めた。今季90分間では無敗の王者を出足の鋭い守備と、縦への速い攻撃で圧倒し2-1。プロ選手を抱えるチームをアマチームが負かした。

 この試合3度目の円陣で、新日鉄大分のチームワークは沸点に達した。後半8分にエースのFW長木通憲主将(28)が先制点を奪いながら、2分後に「なんでそうなるか分からない」(長木)という不運なPKで同点。直後、イレブンは互いの肩を強く抱き合い、試合中では異例の円陣を組んだ。前半、後半の開始前に続く3度目の“結束”。「絶対に負けられん。集中、ここからだ」。長木主将の叫びで輪を解くと、運動量を高めて必死にボールを奪って、つないだ。

 相手FW首藤が至近距離から2本続けて放った強烈なシュートを、GK四辻隆道(26)が抜群の反応でストップ。組織的な出足のいいプレスでマイボールに転じると、縦へとスピーディーに展開した。チームの執念は後半34分に実る。MF二宮崇裕(24)のシュートを相手GKがはじくと、ゴール前へ詰めていたMF安藤繁(24)が豪快に蹴り込んだ。交代からわずか4分で決勝点の活躍に「みんな、すごく気持ちが入ってたので点に絡む仕事をしたかった」と照れ笑いを浮かべた。

 1位が確定していたV・ファーレン長崎には、6月の対戦で後半ロスタイムに決勝点を許した。リベンジの思いに加え、リーグの「先輩」としての意地があった。「簡単に上(JFL)へ行かれるとKyuリーグが易しいと思われる」と久保聡総監督(38)。今季90分間負けがなかった相手にしっかりと黒星を“プレゼント”した。5年ぶりの全国地域リーグ決勝大会。V・ファーレン長崎とともに、九州のレベルの高さをみせつけそうだ。【押谷謙爾】

 ◆全国地域リーグ決勝大会 九州のほか全国各地域リーグの優勝(または準優勝)チームや、全国社会人選手権優勝チームなど13チーム(予定)が4組に分かれて、総当たりで1次ラウンド(11月24~26日)を行う。各組1位チームによる総当たりの決勝ラウンド(12月1~3日、大分市)の上位2チームがJFL下位2チームと入れ替え戦(12月17、24日)を行い、勝てばJFLに昇格できる。

 ニューウェーブ北九州・千疋(せんびき)美徳監督(最終戦での逆転2位はならず3位)「やっと1年かけてチームが出来上がった。全国社会人選手権(10月13日開幕、秋田市ほか)から(全国地域リーグ決勝大会進出を)目指します」

【06年KYUリーグ表彰】

 ▽MVP 田上渉(V・ファーレン長崎)▽得点王 西真一(ヴォルカ鹿児島)=16点▽アシスト王 盛田賢哉(ヴォルカ鹿児島)宮川大輔(ニューウェーブ北九州)=10アシスト▽フェアプレー賞 該当チームなし

[2006年9月11日9時44分 紙面から]

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