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【JFL】ロッソ熊本開幕黒星スタート

ロッソ熊本の池谷監督の後方ではサポーターの掲げた巨大フラッグが揺れた
ロッソ熊本の池谷監督の後方ではサポーターの掲げた巨大フラッグが揺れた

<JFL:YKKAP3-1ロッソ熊本>◇前期第1節◇19日◇富山県総合運動公園陸上競技場ほか

 今季からJFLに昇格したロッソ熊本が優勝候補のYKKAPに敗れた。九州リーグを圧倒的な強さで制したチームが苦戦した。池谷友良監督(43)は開幕黒星スタートにも、初めて戦うJFLでの手応えをつかんだ。チーム結成からわずか1年。今季のJ2昇格という目標に向かって、第1歩を踏み出した。

 JFLデビュー戦は3失点敗退と厳しい結末だった。気温9度、みぞれが落ちる天候。「火の国」熊本から乗り込んだロッソ熊本イレブンの体に寒さが染みた。昨年2位のYKKAPの攻守とも整備されたサッカーに苦しめられた。ただ2失点はCKとPKから。後半は1人退場者を出しながら、1点を返した。「実質(JFLで)一番強いチームとやって十分戦えるという手応えを感じた。前半は完全に崩されたという場面はほぼなかった。前向きにとらえています」。かつてJ1柏を率いた池谷監督は黒星の中に手応えを感じ取った。

 「熊本からJリーグを」という夢に向かい、この日大きな階段を1つ登った。熊本初のプロチームとして始動したのは昨年4月。Jリーグ経験者など全国から選手が集まり、九州リーグを戦いながら成長した。同リーグ優勝に続き、昨秋の全国地域リーグ決勝大会で3位となり、わずか1年でJFLに昇格した。今季は地元企業からのスポンサー料や入場料でJ2下位と変わらない約3億円の予算でクラブを運営する。昨年比2倍で、今冬のJ2入りに向け本格的に力を入れている。

 今季はJリーグ準会員の認定申請をするほか、4月には中学生対象のジュニアユースチームを結成、小学生対象のサッカースクールも編成する。Jクラブのように下部組織を充実させ、サッカーの普及に努める。もちろんJ2入りにはJFL上位が前提だ。ここからの巻き返しが必要になる。主将のMF熊谷雅彦(30)は「後半に1点を返し、次につながると思う。力の差はない」と気持ちを切り替えた。次戦(26日)はホーム。J昇格という夢を一緒に描く、熊本のサポーターが待っている。【押谷謙爾】

[2006年3月20日8時44分 紙面から]


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