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 HAKATAは、日刊スポーツの記者がHAKATAの町を探索し、おもしろい情報からお得な情報などなどを更新していきます。      

年商100億円の台所/HAKATA

[2006年12月19日]

 JR博多駅から車で5分、繁華街天神に隣接する柳橋連合市場(福岡市中央区)。博多の中心部を流れる那珂川に架かる柳橋のたもとにひろがる「博多の台所」だ。

 「生鮮食品を対面で売る市場としては市内で最大規模です。ココでしか手に入らない博多の味がたくさんありますよ」。柳橋連合市場協同組合の楠下広師理事長(66)は特徴を話す。場内には玄界灘をはじめ、近海で取れた鮮魚をメーンに、青果、かまぼこ、乾物、めんたいこといった食品を扱う商店などが、幅3メートルほどの狭い路地を挟んで約50軒立ち並んでいる。

柳橋食堂の「海鮮丼」
柳橋食堂の「海鮮丼」

 中でも、魚が好物な人にオススメなのが、創業45年の吉田鮮魚店が営む「柳橋食堂」だ。「地元の魚を安い値段で食べてもらいたい」。店主の吉田精一さん(71)の思いが実り、6年前、鮮魚店の2階にオープン。市場で働く人や観光客の胃袋を満たす、魚料理がウリの飲食店だ。人気の「海鮮丼」(650円)をはじめ、「とらふぐ刺身定食」(1500円)など約30種類の魚料理が楽しめる。開店当初は1日中営業していたが、本業に支障を来すほどの繁盛ぶりで、今は昼のみの営業。いつも満席状態だ。

 「博多の台所」として、ゆるぎない知名度を得た市場だが、頭を悩ませている問題もある。「戦後から昭和40年代までは圧倒的に一般客が多かったんですが、今は一般客と(飲食店などの)業者の比率は3対7ぐらいです。一般の買い物客の足を市場へ向けるために、我々はいろいろなイベントを開催しています」(楠下理事長)。

 毎月第3木曜日(今月は21日)には「定例共同売り出し」を催す。昭和40年代から続く好評の企画だ。フレッシュな食材が普段の3割引きから半額以下の値段で販売される。

 生鮮食品の選び方や値切り方を教えてくれる「買い物ツアー」も随時開催中だ。「5、6年前から始めました。買い物はしてもらわなくてもいいんです。市場とスーパーに並ぶ生鮮食品の値段が違う理由を分かってほしい。柳橋ブランドとは何たるか、をね」(楠下理事長)。

 また、93年からは、毎年11月第1日曜に「うまかもん祭り」(柳橋連合市場大起業祭)を開催。生鮮食品の販売はもちろん、音楽ステージやオール100円で料理が楽しめる海鮮屋台などを目当てに、県内外各地から約2万人の客が集まる。

 取り組みの効果もあり、ここ数年、客足は伸びた。今は平均で平日500人、週末1000人ほどの一般客が集う。景気も回復基調にあり、現在、市場全体の年商は約100億円である。

 これから年末まで書き入れ時を迎える。大みそかには今年も約1万人の人手が予想されている。「(市場には)魚、青果などが放つ、ある意味、強烈なにおいが漂っています。でも、そのにおいは、新鮮なものが集まっている証拠なんです」(楠下理事長)。訪れるだけで、イキが良くなるスポットだ。【栗田真二郎】

 ◆柳橋連合市場 1918年(大7)に、那珂川沿いで魚を売る4、5カ所の市でスタートした。昭和初期には市に参加していた商店が集まり、5つの組合が誕生。戦後に「柳橋連合市場」と改称、統合された。営業時間は午前8時~午後6時(店により異なる)。日曜祝日定休、31日日曜は営業(1月1日~4日は休み)。福岡市中央区春吉1の5の1。 電話 092・761・5717。

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