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ソフトB王監督、斉藤不在を覚悟

- 昨年11月20日、右肩の検査を終えてアメリカから帰国した斉藤
ソフトバンク王貞治監督(67)がラストイヤーに位置付ける今季、エース不在のシーズンを覚悟した。王監督は8日、米国で右肩腱(けん)板損傷部の修復手術を受ける斉藤和巳投手(30)の復帰時期について「手術をする以上、来年からと考えていいんじゃないかな」と語り、今季の戦力構想から外し、治療に専念させる意向を示した。この日は福岡市内のホテルで行われた新入団選手発表会見に出席。大学・社会人ドラフト1巡目、大場翔太投手(22=八千代松陰)ら若手にチャンスを与え、斉藤不在の窮地をしのぐ。
王監督が覚悟を決めた。今季限りでの「勇退」も視野に入れる勝負のシーズンに、あえてエース不在で臨む。斉藤は10日(現地時間9日)に米国で、内視鏡による右肩腱板損傷部の修復手術を受ける。その報告を国際電話で本人から受けた王監督は、斉藤の野球人生、チームの将来を見据え決意した。
王監督 8月の大詰めで彼が出てくれば、心強いし、それが一番だが、手術するわけだから。最長、来年から考えている。それが早くなるとありがたいが、手術する以上、来年と考えていいんじゃないかな。
今季の戦力構想からエースをあえて外した。「本人のため、球団として長い目で考えれば手術が一番。去年と同じような投球じゃ本人も納得できないだろうし、チームとしても困る」。斉藤が昨年12月26日に米国で受けた検査では、手術をしない場合、右肩は筋疲労に悩まされた昨季と同様の状態だと診断された。「遠回りだが、我慢してでも、彼の本来の持ち味が出せるようになればね」。チームに不可欠な人材だからこそ、長期離脱も覚悟した。
この日の新入団発表では、大場を始め全3投手が目標の投手に「斉藤和巳」の名前を挙げた。「みんなが名前を出すように、彼は技術だけでなく精神面でも必要な選手」と、王監督は精神的支柱としても斉藤の必要性を認める。「8、9月にどうのとか言ってプレッシャーをかけて、あせらせても。回復しないことにはね」。完全復活を前提に治療に専念させるつもりだ。
斉藤の穴は、未知数だが、大きな可能性も秘める若手に期待した。「その分、若手にはチャンスだと前向きに捕らえなければ。いろんな選択肢を頭に入れてね」。名前を挙げたのは大場、大学・社会人ドラフト3巡目の久米、2年目の大隣ら。「うちの場合はチャレンジャー。開幕からホークスらしい戦いができるようにやっていく」。エース不在という試練のシーズンを、災い転じて福とする。【中村泰三】
[2008年1月9日8時25分 紙面から]
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