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ソフトB斉藤が右肩緊急手術へ、開幕絶望

07年9月、正座して肩のストレッチを行う斉藤
07年9月、正座して肩のストレッチを行う斉藤

 ソフトバンク斉藤和巳投手(30)の開幕戦登板が、絶望的となった。ソフトバンクは6日、自主トレで渡米中の斉藤が、現地時間9日(日本時間10日)にロサンゼルス市内で、内視鏡による右肩腱(けん)板損傷部の修復手術を行うと発表した。昨季、右肩の筋疲労に悩まされた斉藤は、現地で12月26日に検査を受けた結果、筋力の回復が十分でなく、筋疲労の状態が改善されていないことが判明。自身2度目の右肩の手術に踏み切った。今後の復帰スケジュールは未定だが、3月20日の開幕戦登板は極めて難しい状況となった。

 新年早々、ソフトバンクに海の向こうから「凶報」が届いた。斉藤が10日(現地時間9日)に、内視鏡による右肩腱(けん)板損傷部の修復手術を受けることが球団から発表された。

 5年連続2ケタ勝利を逃した昨季、不振の最大の原因となったのが、右肩の筋疲労だった。開幕前から右肩の疲労回復が遅く、4月下旬には出場選手登録を抹消。7月に復帰後も中10日以上の登板間隔を余儀なくされた。シーズン後の10月23日に渡米し、複数回に及ぶ精密検査を受けた結果、手術は回避し、筋力強化で筋力の低下を克服する方針を決定した。だが、12月26日に再渡米し、再検査を受けた結果、筋力の回復が十分ではないと診断された。

 斉藤は「12月26日の再診で、このままでは08年シーズンも前年と同じ状況でプレーせざるを得ない可能性が高まったことから、監督及び球団に迷惑をかけることはできないと判断し、手術に踏み切りました」と球団広報を通じてコメントを発表した。関係者によると、かなり悩んだ末に手術を決断したという。98年にも斉藤は「肩関節唇断裂および右肩けん板関節面損傷」の修復手術を受けており、右肩の手術はこれが2度目。昨シーズン中も斉藤は「次に右肩に何かあれば選手生命にかかわる」と右肩には慎重を期していた。

 今後のリハビリスケジュールについては10日の手術後に判明するもようだが、術後2カ月余りで3月20日の開幕戦のマウンドに立つのは、極めて難しい状況だ。王監督は「チームにとっては痛手であり、彼にとっても一番つらい選択だったでしょう。しかし、チームの将来や彼の将来を考えた時、一番いい方法が手術なんだと考えています。今はただ回復に努めて欲しいと思います」とコメントし、斉藤抜きの開幕戦も覚悟した上で、治療を最優先させる意向を示した。

 主砲小久保も昨年、左手首の手術を受け、開幕戦出場は絶望視されているだけに、最悪の場合、ソフトバンクは投打の主軸を欠いた状態で開幕戦を迎える。斉藤は「今は1日も早く戦列に復帰できるよう、術後のリハビリに精力的に取り組んでいきますのでよろしくお願いいたします」と早期復帰に意欲を見せた。王監督がラストイヤーに位置付ける今季、開幕前から暗雲に包まれた。

 世田谷井上病院・井上毅一理事長の話 肩腱板損傷の手術といっても個人差があり、特にプロ野球の投手ですからいちがいには言えない。肩腱板は血液の流れが少なく治りにくい個所だし、内視鏡による修復手術でも通常は傷がくっつくのに3~4週間はかかる。それから本格的なリハビリを始めることになる。どれぐらいとは言えないが、少なくとも3カ月ぐらいは必要じゃないかな。治療には適当に温かく、水中で負荷がなく、それでいて静水圧がかかる温泉治療が効果的だ。

 肩腱(けん)板損傷 (肩甲下筋(けんこうかきん)、棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょくかきん)、小円筋(しょうえんきん)で構成される肩腱板が、腕を上げるような動作をした時に骨と骨に挟まれて、炎症を起こした状態をいう。炎症時では、腕を上げると痛みがあったり、何もしてなくても痛みがあったりし、肩の腫れがみられる。無理を続けると断裂する恐れがある。断裂時は脱臼のような激しい痛みがあり、腕を上げたままにできないようになる。ほとんどの原因は、肩の使いすぎによるもので、野球や水泳に多くみられる。

[2008年1月7日9時10分 紙面から]

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