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ソフトB王監督、来季続投に強い意欲

- 最終戦を終え場内1周をしながらファンに手を振る王監督(撮影・藤尾明華)
<ソフトバンク2-6西武>◇5日◇福岡ヤフードーム
ソフトバンク王貞治監督(67)が5日、ホークス14季目となる来シーズン続投へ、強い意欲を示した。今季最終戦の西武24回戦(福岡ヤフードーム)後に「決して納得の行く1年ではなかった。自分の体調を含めて。来年はそういうことがないようにね」と語ったもの。王監督は昨年7月に胃がん手術を受け、今季はリタイアを覚悟の上で現場復帰し、144試合完走を果たした。来季の去就については孫正義オーナー(50)が「監督の体が行ける範囲で、終身監督でいてほしい」と、王監督に一任する意向を示していた。
王監督がホークス14季目となる来シーズン続投に、強い意欲を見せた。昨年7月の胃がん手術を克服し、ついに144試合を完走。「完走できないとは思わなかった。決して納得のいく1年ではなかった。自分の体調を含めてね。来年はそういうことがないようね」。ユニホームから私服に着替え、監督車に乗り込む王監督は、来季にかける思いを初めて示した。
このままユニホームを脱ぐわけにはいかない。最終戦セレモニーでは、率直な心境をファンに伝えた。「今年は手応えを感じてスタートし、この10年来で1、2を争う手応えといいますか、いいスタートが切れたと思ってました。しかしながら、勝負の世界は何年やってもわからないものです。正直に申しますと、ただ、ただ首をかしげるばかりでした」。
手塩に掛けて育てたチームが、21世紀最低勝率で07年シーズンを終えた。73勝66敗5分けの3位。勝率5割2分5厘は、ダイエー時代に王監督が初優勝を成し遂げた99年以降、ワーストだ。「最後まで不本意な戦いだったな。貯金1ケタで優勝するというのも虫が良すぎる」。CS第1ステージに弾みを付けるべく小久保、松中がスタメン復帰した最終戦だったが、打線は西武のルーキー岸から完封負けを逃れるのがやっと。7回には中継ぎ陣が崩壊し、1イニング4失点。リーグトップのチーム打率に防御率を誇りながら、勝負の局面ではその力が発揮できない。シーズンでは投打にわたる故障者の続出…。「コーチたちとこんなにあーでもない、こーでもないと話し合ったことはない」。それほど頭を悩ませ続けたシーズンだった。
今季も、球団に続投を正式に伝えたのは1月に入ってからだった。1月16日のコーチ会議では「リタイアも視野に入れながら」と途中休養も頭の隅に置いた、見切り発車だった。順調にシーズンを消化していく陰で、5月には福岡から札幌、千葉と続く遠征で体調を崩し、都内の病院に宿泊した。低血糖状態で試合前練習を休み、ベンチ裏で点滴を受けたこともあった。チーム同様、幾多の局面を迎えたが、それを乗り越え、シーズン完走を果たした。
来季に向け、まだ戦いは残っている。8日からはCS第1ステージが始まる。セレモニーの中で王監督は「27日からは待ちに待った日本シリーズが始まります。われわれとしては最後のチャンスをものにする強い気持ちを持って頑張ります」と、4年ぶりの日本シリーズ出場をファンに誓った。「あれだけ変な戦いをしてもファンの人は支えてくれる。お返しするには第1ステージ、第2ステージを勝つしかない」。王監督の視線の先には、今季の日本一、そして来季の優勝奪回が、あるはずだ。【中村泰三】
[2007年10月6日8時49分 紙面から]
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