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ソフトB5時間10分死闘もドロー

延長12回王監督は、9回から4イニングを投げ抜いた馬原を握手で迎える
延長12回王監督は、9回から4イニングを投げ抜いた馬原を握手で迎える

<日本ハム4―4ソフトバンク>◇24日◇札幌ドーム

 ソフトバンクが首位日本ハムとの最終決戦で、今季最長となる5時間10分の死闘の末、引き分けた。王貞治監督(67)は、同点の9回からストッパー馬原孝浩投手(25)を投入する執念の継投策を展開。馬原は、先発時代の05年4月24日以来となる4回を投げ抜き、無失点に抑えた。これでシーズン3位以上が確定し、クライマックスシリーズ(CS)出場が決定。首位日本ハムとは残り8試合で2・5ゲーム差だが、8戦中6戦を本拠地で戦う地の利を生かし、逆転優勝にかける。

 ソフトバンクの生死を分ける、クロスプレーだった。延長12回2死一塁。ストッパー馬原の顔は紅潮していた。これが先発時代の05年4月24日以来、約2年半ぶり4イニング目のマウンドだ。「最初から最後まで投げるつもりでマウンドには上がっていました。最後は上腕の握力は落ちてました」。疲労は隠せない。49球目。直球は、いつもの150キロ台から、145キロまで落ちた。代打田中幸に左翼フェンス直撃の痛恨の二塁打を浴びた。

 地鳴りのような歓声の中、最後まで試合を捨てなかった。クッションボールを処理した柴原から川崎-的場へと渡った送球は一塁側へと、それた。あきらめるのは早い。的場が懸命のタッチで、一塁走者の突入を阻止した。試合終了。5時間10分の死闘にようやく終止符を打った。「今年を象徴する10日間だったな。何時間だ? 5時間10分か。目もくぼむな」。10連戦の最後を締める今季最長試合に、王監督も苦笑いを浮かべるしかなかった。

 最大2点のリードを守れず、勝てなかった。だが、1敗も許されない日本ハムとの最終決戦で、負けなかった。日本ハムは同点の9回2死から抑えのマイケルをつぎ込み、王監督も負けじとその裏から馬原を投入した。12回、先頭打者のセギノールを二ゴロに打ち取った直後、杉本投手コーチがマウンドに向かった。「セギノールを抑えるには、三瀬、藤岡ではちょっと。抑えた後に代えようか、と。でも、本人は最後まで行くつもりだった」。マイケルが11回で降板する中、馬原は最後までリードのないマウンドを守り抜いた。

 日本ハムの優勝マジックは6と減り、残り8試合で2・5ゲーム差。数字上、逆転優勝への状況は極めて厳しい。「日本ハムもさすがだな。優勝争いをして、うちと一緒で向こうも万全ではないけど、エンドランやゴロで点を取って、悔しいけど、点を取る幅がうちより広い。向こうの勢いと執念だな」と日本ハムの強さを認めた。ただ、まだあきらめるつもりはない。「9連戦、10連戦は終わったし、8試合のうち6試合がホームだからね。地の利を生かしてね」。ビジターの33勝33敗4分けに対し、ホームでは38勝27敗1分け、と11の全貯金を稼いでいる。「さあ、出直しだ」。王監督はそう言い残して、バスに乗り込んだ。【中村泰三】

 ソフトバンク多村(今季11度目の猛打賞も9回2死一、二塁で投ゴロ)「力み? それはない。バッティングは良かったんだけど打てなくて…」

[2007年9月25日8時18分 紙面から]

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