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ソフトB和田西武戦勝った、連敗止めた

- 西武対ソフトバンク 連敗が4でストップしベンチでハイタッチを交す王監督
<西武0―7ソフトバンク>◇8日◇グッドウィル
ソフトバンク和田毅投手(26)が約1年ぶりの西武戦で7回を5安打無失点と好投し、チームの連敗を「4」で止めた。7回で燃え尽きるほど魂を込めた投球で、最終回一挙6得点のビッグイニングを呼び込んだ。過去28年で25度の負け越し、自身もここ3年でわずか3勝の天敵から今季7勝目。10日の楽天戦(福岡ヤフードーム)で復活登板する斉藤和巳投手(29)に最高の形でバトンをつないだ。
無意識で投球練習を始めた。あるのは使命感だけ。1点リードで8回のマウンドに備えていた和田は歩み寄った杉本投手コーチにふと「いっぱいです」。行動と伴わないセリフを口にした。7回で完全燃焼する気迫の投球だった。
「初回に取ってくれた1点を守ろうと必死でした」。初回2死から初安打を許した中島をけん制球(記録は盗塁死)で仕留め、ギアを上げた。初めて得点圏に走者を許した4回2死一、二塁も高山を三ゴロ。さらにシフトはアップし、直球は140キロ台をマーク。疲労がたまり、投球の間にはマウンド上で何度も右の股(こ)関節を外に旋回させるしぐさをみせた。
和田 0点で投げていけば負けはない。2点目が入るまでこの1点を守ろうと。守備の助けがなかったらこの流れはなかった。
7回は1死一塁から高山に左中間へ運ばれたが、奮闘する左腕に刺激を受けたバックが好連係で失点を阻止した。2死からG・G佐藤を敬遠。この日116球目で細川を三邪に打ち取った時点で、体は限界に達した。7回5安打無失点。先発投手としての仕事を完遂した。
試練だった。和田の前回登板からチームは4連敗。自身も西武戦は過去3年でたった3勝(8敗)。相性の悪さから昨年終盤は西武戦を回避した先発ローテーションが組まれたほど。レギュラーシーズンでは昨年7月17日以来にも「久々だけと、向こうも今季初めてだから」とプラス思考で臨んだ。
心に思う人もいた。背番号「66」の斉藤和だ。右肩筋疲労で1軍抹消が決まった日、練習グラウンドで杉内と一緒に呼ばれた。「頼んだぞ」。短い言葉に体の中で燃え上がるものがあったが、エース抹消後は4連敗を含む6敗(3勝)。自身の「貯金」を消した。
和田 流れをここで食い止めないと、歯止めが利かなくなる。このままズルズルいくチームじゃないし、和巳さんが帰ってくるのをいい形で迎えたかった。
この日はひさしにマジックで小さく「66」と記した帽子をかぶり、斉藤和のようにボールに魂を込めた。
鬼気迫るマウンドに王監督もうなった。「和田は本当に良かったね。コントロールも切れも良くて、久しぶりにいい面が出たね」。チームとしても過去28年間で3度しか勝ち越していない相手。多村を3番に戻し、本多を9番と打線をテコ入れし、初めて8回先頭からは守護神、馬原を投入するなど勝利への執念をにじませ、天敵を蹴落とした。
「これをきっかけに(本来の形に)戻ってほしいね。和巳? 順調と報告を受けているし、何とか弾みをつけたいね」と王監督。10日からは9連戦。初戦を任せるエースへと、和田が最高のバトンタッチを果たした。【押谷謙爾】
[2007年7月9日9時2分 紙面から]
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