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ソフトB王監督「消化試合」と酷評

8回表ソフトバンク無死一塁、三振に終わったブキャナンを気づかう王監督
8回表ソフトバンク無死一塁、三振に終わったブキャナンを気づかう王監督

<巨人6―2ソフトバンク>◇30日◇東京ドーム

 ソフトバンク王監督が「消化試合」と酷評した黒星だった。悔しさが歩調ににじむ。東京ドームの通路を王監督は立ち止まることなく進んだ。「消化試合だ。スケジュールを消化しただけ」。そう言い放つのも無理はない。巨人のルーキー金刃の前に、完封負けを逃れるのがやっと。古巣に喫した敗戦で、交流戦成績は再び借金1だ。

 「内弁慶」と言われても仕方ない。8回までわずか4安打。9回、4試合ぶりにスタメン復帰した4番松中が出場13試合ぶりの1発を放った。それも王監督の留飲を下げるには至らなかった。「(金刃は)そんなに良かったかな。打撃になってない。投手はあそこまで2点に抑えているのに…。なんでかな」。交流戦7試合でチーム打率は2割1分8厘。リーグ戦では6球団トップの54本塁打を放った打線が、交流戦突入後は12球団最少タイの2本塁打。王監督が首をかしげるほどに沈黙している。

 選手宿舎での戦前のミーティングでは「今日は積極的に行け」と野手陣にゲキを飛ばしていた。その言葉に選手がプレーで応えない。「(バットの)しんに当たってない。しんに当たらないから打球が弱い。打球が弱いから抜けない。野球をやってないんだ。勝てる野球をやってない」。ここまで試合内容を切り捨てる王監督も珍しかった。

 巨人の本拠地での試合だけに、王監督は試合前から来客の対応、記念撮影など、通常の試合以上に多忙を極めた。ベンチ裏に姿を消すと、観戦に訪れた巨人長嶋茂雄終身名誉監督と約2カ月半ぶりの再会も果たした。「あまり時間がなかったけど、元気そうだったよ」。そんな感慨も一気に消えた。00年にON決戦で敗れた後、「巨人に勝って日本一になる」と宣言した。その巨人に喫した惨敗。王監督のもどかしさは、痛いほど伝わってきた。【中村泰三】

 ソフトバンク小椋(8回1死から4番手で登板し、2失点)「球がいってませんでした。(暴投は)力みました」

 ソフトバンク杉本投手コーチ(先発和田に)「7回2失点は先発投手の責任を果たしているかもしれないが、先取点をやらないとか、試合展開に応じたピッチングをしないと勝てない」

 ソフトバンク新井打撃コーチ(低調の打線に)「相手投手どうこうより、自分たちの打撃ができていない。スイングスピードが遅い。1人、1人が状態を上げないと。状態が良くないから対応能力も薄れている」

 ソフトバンク秋山総合コーチ(打線について)「金刃は思い切りが良かった。内角をズバズバ突かれた。今は打席で受け身になって、攻め込まれている」

[2007年5月31日9時19分 紙面から]

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