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ソフトB王監督、4番松中代えない

アメリカンノックを受ける松中は打球を追って全力で走る(撮影・進尚幸)
アメリカンノックを受ける松中は打球を追って全力で走る(撮影・進尚幸)

 ソフトバンク王貞治監督(67)が24日、11試合連続無打点の松中信彦内野手(33)を4番で起用し続ける方針を示した。王監督は全体練習が行われた福岡ヤフードームで、不振の松中について「4番に11試合も打点がないというのも珍しいな。松中には打率、本塁打、打点のすべてを本人も周囲も求めるから、打てないとつらい。打順? 別に変えることはありません」と打順変更を完全否定した。

 松中は23日の阪神戦で3打数無安打に倒れ、4戦連続無安打、11試合連続無打点を記録した。04年の3冠王が、打率はリーグ34位の2割4分6厘にまで低迷している。王監督はスランプの原因を「気持ちの面で相手との勝負の前に、自分と勝負しすぎている」と松中の内面に認めた。「本当は相手に9割いかなきゃいけないのに、自分と2、3割戦っている感じがする。だから瞬間的な切れがなくなる。いい当たりをしても間を抜けない」。打席での内向的な姿勢を改める必要性を説いた。

 松中はこの日、両翼ポール間のアメリカンノックを10本受け、大粒の汗を流した。「アメリカン? 自分からね。体の切れを出すために」。スランプ時には同様に外野でのランニング量を増やしたという、王監督の現役時代と同様の対処法だった。グラウンドでのフリー打撃はあえて行わなかった。「頑張ります。それしかない」と言葉少なに球場を後にした。そんな主砲に王監督は「完ぺきを求めるなというのは無理。求めない人はそれなりの結果は出ないんだから。この壁を乗り越えれば、より高いところでより長い年数をやれる」とエールを送った。

 4番打者の定義について「生え抜きの日本人選手が、1年間、どーんとその場所に座っているもの」と王監督は常々、説く。小久保でも、多村でもない。開幕4番に指名した松中の力を、王監督は誰よりも信じている。【中村泰三】

[2007年5月25日9時5分 紙面から]

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