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ソフトB小久保が「打点王」の3ラン

- 小久保は左越えに13号3点本塁打を放つ(撮影・進尚幸)
<ソフトバンク5-1オリックス>◇15日◇福岡ヤフードーム
ソフトバンクが主砲の一撃で試合を決め、連敗を2で止めた。1点リードの5回1死一、二塁から小久保裕紀内野手(35)が、13号3ランを左翼スタンドに運んだ。この1発で小久保は37打点、32得点とし、両部門でリーグ単独トップに躍り出た。先発の杉内俊哉投手(26)は今季3度目の完投勝利でハーラーダービートップタイの6勝目をマークした。
2万7028人の観衆が、野球の醍醐味(だいごみ)を、小久保の打球音で堪能した。1点リードの5回1死一、二塁。鳴り物応援が禁止された「球音を楽しもうデー」の福岡ヤフードームに、乾いた衝撃音が響いた。「いい音が鳴りましたね。球音を楽しめていただけたでしょうか?」。左翼スタンドに突き刺さる、13号3ラン。お立ち台で小久保はそうおどけた。
2万7028人の観衆が、野球の醍醐味(だいごみ)を、小久保の打球音で堪能した。1点リードの5回1死一、二塁。鳴り物応援が禁止された「球音を楽しもうデー」の福岡ヤフードームに、乾いた衝撃音が響いた。「いい音が鳴りましたね。球音を楽しめていただけたでしょうか?」。左翼スタンドに突き刺さる、13号3ラン。お立ち台で小久保はそうおどけた。
もどかしいムードを一振りで払った。前カードのロッテ3連戦でチームは2敗1分け。2戦連続延長12回も味わった。「地の利よ、地の利。地元だからこういう流れになる」。札幌、千葉での6連戦の遠征を終えた14日の休養日。小久保は夫人と福岡・天神へ買い物に出掛けた。「子供たちは学校やからね。ヨメと2人で、野球のことは全く考えなかった」。今月、誕生日を迎える夫人と水入らずで、バースデープレゼントの下見を行った。父親としての仕事も忘れていない。16日の午前中には長女の運動会に、足を運ぶ予定だ。
FA移籍の際、一時は単身赴任も考えた。「おれの中で家族は一緒におるもんやから」。本拠地だからこそできるリフレッシュを存分に満喫した。14日の朝、目覚めると右目が赤かった。この日も目の充血は引かなかった。「遠征で疲れとったんやろ。結膜炎の方が打てるんやからね」。そんなハンディも冗談にしてしまう好調ぶりだ。
3打数3安打の猛打賞をマークし、37打点、32得点はともにリーグトップに躍り出た。これで7戦連続安打だが、その内訳は27打数13安打8打点の3本塁打、打率4割8分1厘。4月25日の西武戦からの3カードは32打数4安打、打率1割2分5厘だった。
小久保 別に何もしてないんやけどね。背筋を伸ばすようにはしたけど、それはいつものポイント。いいときもあれば、悪いときもある。そのサイクルは、時間が解決する。今まであれだけ(練習を)やって、遠回りした経験もある。悪いときにドタバタしないように、と今年は思ってやっている。時間が解決できないようなら引退よ。
もちろん、時間だけではない。週2回、下半身強化の筋力トレは必ず行う。「上半身もそうやけど、それは続ける。そうすると下半身の粘りが出るからね。やることをやれば、自然と結果は良くなると思うよ」。好調の陰には、それを支える汗がある。
小久保の打球音に一塁側ベンチで瞬間的に反応したのが、王監督だった。連敗を2で止め、貯金は再び11に戻す1発。「何てったって小久保の本塁打が効果的だった」と絶賛した一打はまさに主砲の仕事だった。札幌遠征でも裏方スタッフを食事に招待するなど、グラウンド外でもその働きは変わらない。「これでいい? ウエート(筋力トレ)せなあかんから」。選手サロンで囲み取材に応じた小久保は、そう言って引き揚げた。【中村泰三】
[2007年5月16日8時32分 紙面から]
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