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ソフトB王監督獅子退治で1200勝へ王手

- 7回裏ソフトバンク、本間の3点本塁打にガッツポーズをつくって喜ぶ王監督
<ソフトバンク8―2西武>◇4日◇福岡ヤフードーム
ソフトバンク王貞治監督(66)が、史上9人目となる監督通算1200勝に王手をかけた。王監督の獅子退治策が的中して西武に快勝、3日ぶりに首位の座を奪回した。9連戦の真っただ中ながら、この首位攻防戦に備え、中7日で投入した先発新垣が、7回2失点の好投。3点リードの7回には2死二、三塁の場面では代打で起用した本間が、野球人生初となる代打本塁打を放ち、勝負を決めた。福岡ヤフードームでは05年の実数発表後、最多となる3万5741人の観客動員を記録した。
王監督がプロ野球史上9人目となる通算1200勝に、あと1勝と迫った。これがホークス監督として852勝目。巨人での347勝と合わせ、監督通算1199勝だ。前祝いとばかりに、この日の観客動員は05年の実数発表以降、最多となる3万5741人の観衆を記録。「あんまりそんなことはね。自分は何もしていませんから」。偉大な数字にも、王監督は冗談交じりに受け流した。
記録的な1勝で、首位の座を奪い返した。西武戦にかける王監督の意気込みが采配に表れた。カブレラ、和田ら右打者に好打者の多い西武打線。杉内を中5日で起用し、田之上、水田らの選手登録と抹消で9連戦のローテーションをやりくりしたが、この初戦には満を持して新垣を中7日で王監督は投入した。「球数(7回126球)が多かったけど、球数が多ければ相手も打ちにくかったと思うよ」。新垣は7回2失点で役目を果たした。
打線では29日のオリックス戦で左太もも裏を痛め、4試合欠場していた多村を、3番指名打者で起用した。前日までの楽天3連戦は「我慢しておけ」と治療に専念させた。「まだ守備には無理だが、本人も西武戦に合わせていただろうしね。こちらもそろそろ彼のバットをプラスにしたかった。西武戦だったし」。多村は初回無死一、二塁で遊ゴロを放った。併殺かと思われたが、全力疾走でセーフ。流れを切らなかったことで、4点の先制点へとつながった。これで先制点を奪った試合は19勝3敗1分けで8連勝、と主導権を握れば、強い。
3点リードの7回には2死二、三塁から7番アダムに代打本間を送った。「向こうが横から放る投手(山本)だったしね。何とかと思って」。本間には「2死で二、三塁だから思い切って行け」と送り出した。カウント1-1からの126キロのスライダーを本間は右翼スタンドに運んだ。「初めてですよ」という野球人生初の代打本塁打。「総力戦でやっているからね。うちは全員そろっていないのだから、今いるメンバーで1番いい形を取っていくしかない」。いつも万全のチーム状態で1000を越す白星を積み上げたわけではない。勝負師の勘、用兵の妙が、その数字の裏にはある。
9連戦も残り2試合。ラスト4試合はデーゲーム4連発という日程だが、王監督は連日、試合開始約5時間前には球場入りする。この日もスケジュール通り、午前8時50分前には到着した。「連戦? あと2つだから」と、9連戦の疲れもチーム状態の好調さがカンフル剤になる。監督通算勝利数で、史上8位の別当薫氏の1237勝を今季中に抜くのは確実。エース斉藤和、川崎を欠くチームだが、王監督率いるソフトバンクが、それでも首位に再び立った。【中村泰三】
ソフトバンク田上(初回の右前タイムリーを含む今季初のマルチ安打)「(タイムリーは)点が入ったあとなので楽な気持ちで打席に入った。中途半端なスイングだけはしないように心がけた」
[2007年5月5日8時23分 紙面から]
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