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ソフトBサヨナラ勝ちで今季初5連勝

9回裏1死満塁、ブキャナン(中央)はサヨナラ内野安打を放ち歓喜に沸く
9回裏1死満塁、ブキャナン(中央)はサヨナラ内野安打を放ち歓喜に沸く

<ソフトバンク3-2西武>◇26日◇福岡ヤフードーム

 今度の日替わりヒーローはブキャナンだ。ソフトバンクがサヨナラ勝ちで今季初の5連勝を飾った。2-2の9回裏1死満塁。今季入団のブライアン・ブキャナン内野手(33)が高いバウンドの遊撃への内野安打で決めた。右肩疲労のエース斉藤和巳投手(29)が1軍登録選手を抹消される中、チーム一丸で不安を一掃した。首位ロッテが敗れたため、チームはロッテ、西武とゲーム差なしの3位。首位奪還はすぐそこだ。

 チーム一の巨体は一瞬で歓喜の輪にのみ込まれた。今季2度目のサヨナラ劇の主役はブキャナンだった。仲間にたたかれまくると、お立ち台には長男ウォーカー君を抱きかかえて登場した。「僕みたいな大男がああいう打球を打つのはおかしいかもしれないけど、相手もいい投手だった。僅(きん)差だけど運よく勝てたよ」。ヒーローインタビューの後は2歳の長男を連れてウイニングランだ。ファンと喜びを分かち合い、勝利に酔った。

 先発新垣が7回に乱れ、逆転を許した。チーム内に漂い始めた不穏な空気は8回、同じ助っ人外国人のアダムが同点ソロで吹き飛ばした。そして9回だ。目の前で柴原が敬遠され、1死満塁。3打数無安打のブキャナンが打席に入った。首に下げたネックレスは、この回同じく敬遠された松中から譲り受けたもの。春季キャンプでもらい「好調なんで続けている」と仲間の思いも胸に置いていた。

 王監督はベンチから「低めを打つな」と叫んだが、いきなり小野寺の初球フォークボールに空振り。2球目。「バットに当てて点が入る可能性を高めようと思った」と再び低めのフォークボールに食らいついた。指揮官の意に反した? バッティングだったが、193センチ、104キロの大男からぶつけられた打球は重力に反し、長く宙に浮いた。多村が決勝のホームを踏むのに十分な時間を稼ぎ出していた。

 ブキャナン サヨナラヒットを打って僕が目立ったけど、1人1人がやることをやって勝ち取った勝利だよ。

 昨年大車輪の活躍をした斉藤和が右肩の筋疲労で試合前に登録を抹消された。右手指骨折の川崎に続いて、エースが離脱。しかし、そんなショックはチーム一丸でかき消した。前日は森本がお立ち台に上がり、この日はブキャナンだ。バイプレーヤーたちの踏ん張りも光って、今季初の5連勝。戦力が万全でない中で白星を地道に積み上げた。「うちとしては万全でないが、ここのところ続けて勝てている。(斉藤)和巳が外れたし、全員がそろうまで頑張って(ペナント争いの)輪の中にとどまり、7、8、9月の戦いを万全で臨みたい。今日の勝ちは大きい。1度ひっくり返された試合だしね」。王監督も総力戦を続けるチームに目を細めた。

 この日敗れた首位ロッテとはゲーム差なしの3位。首位返り咲きも射程圏に入れ、28日からは9連戦に臨む。「首位? 慌てなさんな。今は離されなきゃ、それでいいんだ」。劇的勝利の後だからこそ、指揮官は手綱を引き締めた。本当のチーム力が試されるのはここからだ。【押谷謙爾】

 ソフトバンク柴原(8回の好返球で中島を本塁憤死に仕留めるなど勝利を演出)「チーム一丸でやれてよかった。この先の9連戦は本当にそういうのが大事」

[2007年4月27日8時39分 紙面から]

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