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ソフトB新垣がシュート駆使し今季初勝利

今季初勝利を飾った新垣は笑みを浮かべお立ち台を下りる
今季初勝利を飾った新垣は笑みを浮かべお立ち台を下りる

<ソフトバンク3-1楽天>◇27日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンク新垣渚投手(26)が新球シュートを駆使し、今季初先発初勝利を飾った。開幕2連戦で5本塁打、11得点を記録した好調楽天打線を相手に、5回1死まで完全投球。最速150キロの直球にスライダー、シュートを織り交ぜるなど幅広い投球で、楽天打線から10三振を奪う力投だった。失点は7回無死一、三塁から二併殺打の間に失った1点だけ。最終回は抑えの馬原にマウンドを譲ったが、8回5安打1失点、91球の省エネ投球で、チームを2連勝に導いた。

 チーム一番乗りとなる完投勝利こそ逃したが、チームを白星へと導いた新垣の表情には、充実感が漂っていた。今季初登板という独特な緊張感からも解放された右腕は、じょう舌に自身の登板を振り返った。

 新垣 完投できた? いや、思った以上にバテてました。最初の登板ということで緊張した影響でしょうね。行けるところまで行こうと思って投げました。

 今季、新たに習得したシュートを武器に、楽天打線に的を絞らせなかった。直球の最速は150キロ。これに切れ味鋭いスライダー、140キロ台後半のシュートを駆使し、5回1死まで1人も走者を許さなかった。「シュートを投げることで幅広い投球ができるようになった。特に右打者には内角に意識を持たせることができたし、おかげで外角の直球や変化球が生きた」。内外角へ投げ分ける新投球スタイルは、勝負どころでも生きた。

 この日、初めての走者となる礒部を二塁打で出塁させた、5回1死二塁の場面。一打同点のピンチで、ウィットは初球146キロのシュートで二ゴロ。続く藤井には6球連続で内角へシュートを投げ込み、最後は外角スライダーで空振り三振に仕留めた。3点リードの8回には無死二塁のピンチを招いたが、8番竜太郎をシュート、スライダーを外角へ投げ込み簡単に追い込むと、最後は148キロの内角直球で二併殺に仕留めた。「シュートはオープン戦の時と比べて、手応えをつかんできている。本当に投球の幅が広がったと思う」。三振は10個奪ったが、ベースの四方を有効的に使うことで、91球の省エネ投球につなげた。

 万全の状態を整え、今季初登板に備えた。2月の宮崎キャンプからシュートを多投してきた影響で、オープン戦中に右中指のつめを割るアクシデントに見舞われた。そのため、開幕前に知人の紹介を受け、人生で初となるネイルサロンへ直行。強固を図るため、特殊液で“患部”をコーティングした。「これで心配もない。思うようにシュートが投げられます」。精神的な不安も取り除いて、自身の開幕マウンドに上がった。

 「自分は6連戦の頭だし、次は何とか1人で投げ切りたい」。新スタイルを確立した背番号18は、次回先発予定の3日西武戦(グッドウィル)で、今季初完投を狙う。【石田泰隆】

[2007年3月28日9時2分 紙面から]

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