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ソフトB多村プロジェクトでバックアップ

- 横浜からソフトバンク入りした多村は背番号「6」のユニホームを披露
「多村プロジェクト」結成! ソフトバンクが横浜からトレード移籍した多村仁外野手(29)のフル試合出場を、全面的にバックアップする。12日、多村の入団発表会見が王貞治監督(66)同席の下、福岡ヤフードーム内で行われた。故障が多く、プロ12年間で1度もフル出場のない多村が「全試合出場すれば、結果は付いてくる」とフル出場宣言。球団側は肉体的ケアはもちろん、日常生活でもサポートするVIP待遇の環境を整える。王監督は多村を含めた中軸4選手で史上初の「40発カルテット」の誕生を希望した。背番号は「6」で、年俸は現状維持の9200万円プラス出来高で契約した。
史上初の40発カルテット誕生へ、ソフトバンクが多村をVIP待遇で迎え入れた。多村の新天地での目標は明確だった。「勝つためには数字じゃない。全試合に出ること。出続けるということは、成績を残しているという証拠だと思う」。自身初の144試合フル出場を果たせば結果は出る。多村には自信があった。
プロ12年間、故障に泣かされ続けた。最多出場は04年の123試合。自己最多の40本塁打をマークしたシーズンだが、その年でさえ、ぎっくり腰で出場選手登録を抹消された。「今年はシーズン途中から来年、横浜で頑張るために2軍で調整して、体づくりをしていた。自分でも想像できないくらい、来年は楽しみ」。今オフも腰痛の治療の一環としてブロック注射を受けたが「今は故障しているところは1つもない」と言い切った。
多村の全試合出場へ球団は「多村プロジェクト」を結成する。王監督は「彼が少しでも多くグラウンドに立つことがチームにとってもプラス。そのために態勢を取るように考えている」と全面支援を明言。球団は今オフ中に横浜の協力を得て、多村の過去の故障歴などメディカル面の情報を収集する予定。多村の個人トレーナーと球団トレーナーの連携を密にさせ、故障防止に努める。また、故障に応じた球団の指定病院も紹介し、必要に応じて診察を受けさせるなど、万全を期す構えだ。
私生活でもバックアップする。多村は福岡への単身赴任を検討しており、王監督も「単身みたいなことを言っていたけど、最初はその方が集中できる。何かあれば球団に言うように」。食生活など、不慣れな土地での1人暮らしも、地方球団の地の利を生かした豊富な情報でサポートする。
多村の入団会見を終えた王監督は、壮大なプランを口にした。「4人で160本、打ってくれたらいいね」。4人とは多村に、FA移籍した小久保、松中、ズレータ。いずれもが過去、40発を放った経験を持つスラッガー。ノルマは1人40発。王監督の要求にも多村は「160本なら1人40本ですか。40本は打ったことがあります」とひるまない。多村にはもう1つ、果たしたい目標があるからだ。王監督の胴上げだ。「王監督とWBCで一緒にやって、あの胴上げの残像は、今でも場面として残ってます。もう1度、胴上げしたい。そのためにチームに貢献したい」。144試合フル出場で、多村がファンと自らの夢を実現する。【中村泰三】
[2006年12月13日8時53分 紙面から]
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