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ソフトB王監督脱スモール野球宣言

- 今シーズン終了の報告を終え、孫オーナーと笑顔で握手をかわす王監督(左)
ソフトバンク王貞治監督(66)が「脱スモール・ベースボール」宣言をした。王監督は20日、シーズン不在時の監督代行を務めた森脇浩司内野守備走塁コーチ(46)とともに東京・汐留のソフトバンク本社を訪れ、孫正義オーナー(49)にシーズン報告を行った。3年連続プレーオフ敗退の結果に「スモールでは勝てないことが実証された」と分析。開幕前に掲げた小技を駆使する「スモール・ベースボール」を完全撤回し、長打で打ち勝つ「ビッグ・ベースボール」を来季のテーマに掲げた。球団側も補強費に関しては竹内孝規球団常務(46)が「必要であれば上限は設けない」と青天井予算のバックアップを約束した。
王監督にとって「スモール・ベースボール」は、もはや死語だった。3年連続プレーオフ敗退。孫オーナーへの報告も、来季展望を語る口調は自然と熱を帯びた。「何が足りないか見えたわけだから。投手力は文句ない。打つ方の得点力、長打力が落ちている。長打力をアップするチーム方針は決まっている」。強打に次ぐ強打で打ち勝つ「ビッグ・ベースボール」を来季の目標に掲げた。
城島、バティスタが抜けた今季、小技、機動力を重用するスモール野球への転換を図った。それは長打力不足を補うための苦肉の策でもあった。昨年まで2年連続リーグNO・1を誇った本塁打数は、リーグ5位の82本にまで激減。それに伴い、得点力も落ち、553得点は99年の王ホークス初優勝以降ではワースト。「スモールじゃ勝てないことが実証されたからね」と王監督は明言した。
現有戦力の底上げとともに、補強にも積極的に取り組む。王監督は「強くしたいのなら(選手を)取ってくれ、と。球団がいかに泣いてくれるか、出血サービスしてくれるか」と大型補強を球団に要求。これを受け、竹内球団常務は「本当に必要な選手で、効果も十分に見込めるのであれば資金に上限は設けない。それは孫オーナーも同じ」と青天井予算で王監督の要望に応える方針だ。FAでは巨人小久保獲りに乗り出すことを決定。外国人選手も外野手、指名打者候補の大砲をリストアップしているが「FAも2人まで取れる。外国人、トレードを含めて総合的に考えなければ」と竹内常務は、FA市場の再調査、大型トレードに乗り出す可能性も示した。
オーナー報告の中で王監督は「来年は3倍返しにする」と、3年分の屈辱を晴らす決意を示したという。「ファンがすごいな、と思う野球がプロ。ただ勝てばいいじゃダメ」。世界記録の868本塁打を放った現役時代同様、野球の華である1発長打を追求する。【中村泰三】
[2006年10月21日8時23分 紙面から]
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