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ソフトB王監督、ホームで最終ゲキ!

昨年9月28日対楽天最終戦の王監督
昨年9月28日対楽天最終戦の王監督

 胃がん手術後の栄養指導のため都内の慶応大学病院に再入院していたソフトバンク王貞治監督(66)が21日、退院した。王監督は「最終戦には行きたいと思っている」と、28日以降に福岡ヤフードームで行われる今季最終戦の楽天戦の観戦を熱望。熱パ3強としてシ烈な順位争いを展開するチームに、プレーオフを見据えた最終ゲキを飛ばす考えを示した。今後は自宅で療養し、25日の高校生ドラフト会議への出席は見合わせ、万全の体調を整えて福岡に乗り込む。

 白いポロシャツに黒いゴルフパンツ姿の王監督が、病院の北側出口から、ゆっくりと歩いて出てきた。再入院から47日目の退院。体重は約15キロ減り、67キロにまで落ちた。それでも8月2日の退院会見時に比べると、健康状態の良さを示すように、顔色はほんのりと赤みが差していた。二女理恵さんが運転する愛車の助手席に乗り込む直前だった。チームへのメッセージを求められると、静かな口調の中に、あの野太いトーンが響いた。

 王監督 今のところ最終戦には行きたいな、と。体調その他を見てね。みんな頑張ってくれている。最後までチャンスはあるわけだから。絶対、1位でゴールするという気持ちでずっと戦ってきたんだから、これからもそういう形でね。

 当初は24日のオリックス戦が今季ホーム最終戦だったが、17日の楽天戦が台風13号の影響で中止になり振り替え試合は28日以降に組み込まれる。25日に発表される「今季最終戦」の楽天戦に合わせて、福岡入りし、選手たちに直接ゲキを飛ばすつもりだ。「楽天戦のときはどうなっているか、順位が決まっているか、事実上の何とかになるかもしれない。福岡での2試合、日本ハム(札幌)の2試合、みんなに頑張ってもらって、こっちはしっかり治します」。楽天戦までの4試合。王監督は選手たちに“全勝”での再会を熱望した。

 球団を通して発表したコメントにも王監督の心情が如実に表れた。「すぐにでもチームに合流したいところですが、この数カ月が重要であると聞いています。しっかりとリハビリに取り組み、元気になって復帰したいと考えております」と来季続投への意欲を示した。前日20日の“病室編成会議”に出席した角田代表は「ドラフトの話にしても、来年も指揮を執る前提でお話をされていた」と、王監督のユニホームに対する情熱を、ヒシヒシと感じ取っていた。

 前夜は退院祝いを兼ね、球団関係者らと食事に出掛けた。穴子のてんぷら、銀だらの西京漬け、普通のご飯に赤だし、と一般人と変わらないメニューにはしを伸ばした。この日の午前9時30分からの主治医、北島政樹慶大医学部教授(64)による回診でも、何の問題もなかった。最終戦観戦に向け、福岡市内の病院を紹介してもらうなど、万全の態勢も整えた。「やっと2度目の許し(退院)を得た。もう1回、来ないようにね。まだ3カ月たっていない。とりあえず半年と言われている。半年たてば違うだろう」と王監督は健康回復へ意気込んだ。今後は自宅で療養。球団が出席を打診した25日の高校生ドラフトは欠席し「最終戦ゲキ」に万全を期す。【中村泰三】

[2006年9月22日9時6分 紙面から]

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