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ソフトB新垣が12K5連勝で4冠

- 5連勝を飾った新垣(右)は打のヒーロー吉本の手を借りて「5」を笑顔で示す
<ソフトバンク11-3楽天>25日◇長崎
この男が投げれば負けない。ソフトバンク先発の新垣渚投手(25)が、奪三振ショーを披露して、開幕から無傷の5連勝をマークした。楽天相手に3回まで3失点も、4回以降は1安打投球。9回6安打3失点、12奪三振で今季3度目の完投勝利だ。これで勝利、勝率、奪三振、完投数と投手4冠で、昨季9月以来、自身4度目の月間MVPもほぼ手中にした。打線も今季最多16安打で、今季初の先発全員安打全員得点のおまけ付きで、新垣を援護。3連勝で首位西武に1・5ゲーム差と詰め寄った。
えくぼがチャームポイントの「渚スマイル」で、球場に詰め掛けた1万5210人の長崎のホークスファンをとりこにした。今季、自身が投げる試合は開幕から“守り続けてきた”ヒーローインタビュー。「今日は長崎のファンの声援のおかげで完投できました。これからも連勝を続けていきます」。投球同様、お口の方も“絶口調”だった。
無理もない。序盤は楽天打線の反撃に遭った。3回までに3失点。それでも大崩れしないのが今季の新垣だ。最速151キロの直球を主体に配球を組み立てたが、3回までに許した安打5本のうち4本が直球と判断すると、4回以降はモデルチェンジ。今季から投げ始めたカットボール、スライダーで楽天打線を手玉に取り、許した走者は安打と四球の2人だけ。最後はこん身のスライダーで河田を空振り三振に取り、マウンド上で笑顔をはじけさせた。12奪三振は今季最多。勝利数、勝率、奪三振、完投数とリーグ投手部門4冠に躍り出た。「今日はいい形じゃないけど、大量援護で気持ちを切り替えられた」。感謝の気持ちも忘れなかった。
万全ではなかった。試合前のブルペン投球では、球がシュート回転する悪い癖が顔を出していた。8週も続く6連戦の大事な初戦。新垣はこの試合の大きさを誰よりも理解していた。「なるべく中継ぎの方を休ませたい」。試合前練習を終えるとロッカー室へ直行。タオルを頭からかぶり、音楽を聴いて集中力を高めた。島田コーチも「これまで見たことない。近寄り難かった」と話すほどこの一戦にかけていた。
「1回でも(多く)投げることが大事。それが自分の仕事ですから」。昨季からの連勝も9に伸ばした右腕には、エースの風格すら漂っていた。【石田泰隆】
ソフトバンク杉本投手コーチ(新垣の投球に)「ここ最近ではブルペンはシュート回転して、一番悪かった。完投してくれてリリーフは助かる。本当に助かりました」
[2006年4月26日9時2分 紙面から]
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