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ソフトB打線沈黙、ズレータ退場も

<日本ハム4-0ソフトバンク>◇16日◇福岡ヤフードーム

 延長12回ノーヒットノーランの後遺症は、深刻だった。王ソフトバンクが、37年ぶりとなる同一カード3試合連続完封負けを喫した。初回に本間が13イニングぶりの安打を放ったが、日本ハムの継投リレーに散発4安打の無得点。これで対日本ハム戦は6日の試合から30イニング連続無得点となり、チーム打率はリーグワーストにまで落ちた。6回にはフリオ・ズレータ内野手(31)が死球に激高し、暴力行為で退場処分を受ける始末。ズレータは3年連続パ・リーグ退場1号という不名誉まで授かり、チームの沈滞ムードをさらに悪化させた。

 福岡ヤフードームを包んだ静寂が、理不尽な行動を非難していた。2点を追う6回2死一、二塁。本塁打が出れば逆点の場面で、ズレータは予想外の“1発”を、日本ハム金村に打ち込んだ。カウント2-2からの6球目。左腰付近に死球を受けると、金村に襲い掛かった。押し倒して、左脇腹に3連発。前の打席までにズレータへの危険球もなければ、両チームが殺気立つプレーもなかった。「100%こっちが悪い」。王監督もズレータの全面的な非を認めた。

 ズレータは暴力行為で、史上6人目となる通算6度目の退場処分を受けた。3年連続パ・リーグ一番乗り、と不名誉な肩書まで付いた。死球の前に何度も打席を外していたズレータは「金村との間が合わない」と周囲に話すなど、ストレスからの突発的な行動だったもようだ。ただ、その身勝手な暴力が、自らのチームにも暗い影を落とした。

 15日に延長12回の無安打無得点負けを喫し、打線の状態は最悪だった。初回に本間が13イニングぶりの安打こそ放った。だが、6回までに3度、得点圏に走者を送りながら、決定打が出ないもどかしい展開。ズレータの退場後はいずれも3者凡退、とチームの緊張の糸は切れた。「何なのだろうね。こういうときこそ自分の仕事をキチっとやってくれないと。もう1度、基本に戻ってやっていかないと」。この日も緊急ミーティングを開いた王監督は原点回帰を訴えた。

 同一カード3試合連続完封負けは、南海時代の69年以来、実に37年ぶり。チームの危機感を示すように試合後、外国人を除く野手全員が2時間を超える居残り練習を行った。見守った王監督は「家貧しくして孝子出ず、ということにならないか」とポツリ。ズレータの出場停止処分は避けられない。この黒星でチーム打率はリーグ最下位の2割4分5厘にまで落ちた。【中村泰三】

 ▼ホークスの同一カード3試合連続完封負けは今回で5度目。過去は50年8月13、14、16日の大映戦。54年7月11日(ダブルヘッダー)、8月14日の西鉄戦。67年8月2、3、15日の西鉄戦。69年5月11、23日、6月4日のロッテ戦の4度。ちなみに、75年5月8、23、24日のロッテ戦でも3試合連続無得点を喫しているが、23日は両チームとも無得点で引き分けだった。また、ホークスは同一カード3試合連続完封負けが最長記録で、4試合連続完封負けは1度もない。

[2006年4月17日9時4分 紙面から]

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