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先発の神内は5回を投げ2安打無失点に抑える力投を見せた
先発の神内は5回を投げ2安打無失点に抑える力投を見せた

ソフトB神内が先発入りへ大きく前進

<ソフトバンク2―0中日>◇1日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンク神内靖投手(23)が、開幕先発ローテーション入りへ大きく前進した。1日、中日とのオープン戦に先発。福留、井端ら主力を並べた中日打線を相手に5回2安打無失点と、ほぼ完ぺきに抑え込んだ。3回以降は走者を1人も許さず、三振も毎回の8奪三振。2月28日のロッテ戦で5回5安打3失点だったライバル高橋秀に差をつけ、先発「第6の男」に近づいた。次回登板は中継ぎ3回予定で、念願の先発入りを確実なものとする。

 ペースを緩めることなく、神内は予定の5回を投げ切った。持てる力を出し切った左腕は、最後の打者・清水将をこの日8個目の三振に仕留めると、小走りでマウンドを駆け降りた。ナインとのハイタッチでは、滴り落ちる汗も気にならない。ベンチに戻ると杉本投手コーチから握手を求められ、笑顔で応えた。

 「とにかく無駄な四球とかだけは出さないようにしたい。あとはどんどん攻めたいと思います」。気合十分で上がった今オープン戦初マウンド。先頭の李にいきなり中前打を許したが、落ち着いていた。続く荒木、井端を連続見逃し三振。昨季、セ界の首位打者に輝いた4番福留には137キロの直球を内角へ投げ込み、空振り三振に仕留めるなど、昨年セ・リーグを制した中日の主力打者相手に真っ向勝負を挑んだ。

 2回以降も小気味よいテンポで、凡打の山を築いた。最速143キロの直球でカウントを稼ぎ、ブレーキの利いた大きなカーブ、「自分の生命線」というほど自信を持つチェンジアップを駆使した。3回から5回までは34球しか要せず、1人も走者を許さなかった。「今日は自分の思うところにある程度、放れた。試合前、杉本コーチに初球はストライクを取れと言われて、意識して投げた。最初の登板にしてはよかった」。打者17人中、初球ストライクは14人と、首脳陣の“要望”にもきっちりと応えた。

 「先発ローテーション投手」への思いは、人一倍強い。1軍定着は今年で3年目となるが、過去2年間は先発、中継ぎと「便利屋」としてチームを支えてきた。だが、そんな「屈辱」にも「今は結果を残すことしか考えてない。結果さえ残せば、上(首脳陣)の人も見てくれるはず。腐ったらそれで終わりだから」と自身に課された“任務”を遂行してきた。

 同期入団で同い年の寺原が昨オフ、横浜へトレード移籍したことも、神内の闘争本能に火を付けている。「一緒に頑張ってきたからね。チームは別々になったけど、投手として正直、負けたくない」。ようやく巡ってきた先発入りのチャンスを、逃すわけにはいかない。

 ともに先発入りを狙う高橋秀には、経験の差を見せつけた。王監督も「神内は安定感があった。安心して見ていられた。攻めの気持ちがあったね」と及第点を与えた。神内も「去年までは生き残りに必死だったけど、今年は周りに惑わされることなく、集中して野球をやれている。このチームはいい投手が多いけど、負けたくない。チャンスをつかみたい」と意気込んだ。次回は中継ぎで3回を投げる予定。連続快投で、念願だった先発入りを決めるつもりだ。【石田泰隆】

 ◆神内の06年オープン戦メモ 3度登板し先発は2度。2月27日の西武戦に04年ロッテ戦以来の先発。4回を2安打2失点。G・G・佐藤に1発を被弾し、負け投手。それでも5奪三振の力投で先発入りをアピールした。3月12日、広島戦は先発テストと位置付けられて登板。初回こそ無失点で切り抜けたが、2回に3連打を浴び3回6安打4失点。同19日の西武戦にに6回から2番手で登板、1回を投げ、無安打、3三振も7回に四球を与えて交代。結局、開幕ローテーション入りはならなかった。


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