このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー


ホーム > 九州 > ソフトバンク > 宮崎キャンプ特集2007 > NEWS



2/02(金)
前の日へ 次の日へ
TOP NEWS

ソフトB王監督211日ぶりに球場に生還

211日ぶりのユニホーム姿を披露した王監督は円陣を離れジャンパーを脱ぐ
211日ぶりのユニホーム姿を披露した王監督は円陣を離れジャンパーを脱ぐ

 ソフトバンク王貞治監督(66)が“完全復活”を遂げた。宮崎春季キャンプ初日の1日、王監督は胃がん手術による戦線離脱を告白した昨年7月5日の西武戦以来、211日ぶりのユニホーム姿を披露した。キャンプ前にはコーチ陣に指導を任せる方針を示していたが、2年目の松田、アダムら新外国人選手にアドバイスを送るなど、初日で前言撤回。背番号「89」の陣頭指揮で、ソフトバンクが4年ぶりの日本一奪還へスタートを切った。

 午前9時32分、グラウンドに登場してからわずか5分後に、その瞬間は訪れた。共同インタビューに合わせ、演出も、駆け引きもせず、王監督は潔くグラウンドコートを脱いだ。ユニホームの目映(まばゆ)さは、その新しさだけではないだろう。「この空気、きれいな空気は独特なもの。ユニホームを着て、空気を吸って、グラウンドの芝の上を歩くのは、いい気分ですよ」。シーズン途中の戦線離脱を告白した昨年7月5日の西武戦以来、実に211日ぶりに背番号「89」がチームに戻ってきた。

 生目の杜(もり)運動公園内のアイビースタジアムには、この瞬間のために、20台以上のテレビカメラ、約250人という異例の報道陣が集結した。体重は昨年の手術で85キロから69キロまで落ちた。「以前はウエストが90センチだったけど、今は82センチ。体重はあと2、3キロ増えればね」。この日に備え、1月16日の監督コーチ会議で福岡を訪れた際、ユニホームをつくり直した。昨季最終戦の9月29日の楽天戦(福岡ヤフードーム)を観戦に訪れた際に採寸していた。この日、着用したユニホームはズボンこそ昨年、採寸したサイズだったが、上着は胸囲と肩幅を若干、大きめに修正していた。順調な回復は、そのサイズ修正にも表れていた。

 まさに完全復活だった。「うちのコーチ陣は優秀だから練習は彼らに任せて、体力の回復に努めますよ」というキャンプ前の宣言は、初日で撤回した。打撃練習が始まると、じっとしていられない。2年目の松田にアドバイスを送ると、アダム、ブキャナンの新外国人コンビには通訳を交えて熱っぽく語りかけた。打撃ケージの後ろに回ると、松中、小久保らに声をかけた。手にしていたノックバットを「杖(つえ)をついてきたよ」と冗談交じりに話したが、その“杖”をときにはスイングしてみせた。小走りで球拾いも行い、暇を見つけて8回ほどスクワットをするなど、その行動は元気な王監督そのものだった。

 パ・リーグ審判団にはストライクゾーンの確認、マウンドのプレートの使い方、スパイクの球団カラーの厳守など、昨季からの変更、改良点の説明を受け、疑問点は問いただした。「ストライクゾーンは今までのが狭すぎたから。元に戻るという感じかな。外角に広くなるだろうから、ますます投手有利になる感じ。投手有利でもそこで真ん中に投げちゃ仕方ないけどね」と、報道陣に説明するほど情報を正確にインプットしていた。

 グラウンドに登場してから午前中の練習が終了するまで、2時間23分、王監督は立ち続けた。「キャッチボールでもみんなしっかり投げていたし、選手が準備をしっかりやってきたということ。初日はこちらが思った以上でした」と、選手の動きに満足し、午後3時13分にグラウンドを離れた。ユニホームをお披露目したのはインタビューから13分間。「まだまだ始まったばかり。これからですよ」。胃の全摘出手術を乗り越え、王監督がグラウンドに生還した。【中村泰三】

[2007年2月2日10時10分 紙面から]

OTHER NEWS

2月 バックナンバー

  • 9|
  • 10|
  • 11|
  • 12|
  • 13|
  • 14|
  • 15|
  • 16|
  • 17|
  • 18|
  • 19|
  • 20|
  • 21|
  • 22|
  • 23|
  • 24|
  • 25|


このページの先頭へ