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ソフトB小久保態度で示した9時間半トレ

フリー打撃で快音を響かせる小久保(撮影・進尚幸)
フリー打撃で快音を響かせる小久保(撮影・進尚幸)

 ソフトバンク小久保裕紀内野手(35)が1日、いきなり9時間半の猛トレで4年ぶりに復帰した。宮崎春季キャンプ初日。午前8時に球場入りし、ティー打撃を中心に午後5時半すぎまで汗を流した。それでも練習量は「我慢していた」とセーブしたもの。フリー打撃で松中、多村と競演すると「日本一のクリーンアップにする」と強力打線の結成を宣言した。背番号「9」の存在感を初日からたっぷりみせつけた。

 4年前と変わらない風景だった。練習の虫で知られる小久保が初日からトップギアにぶち込んだ。全体練習が始まる1時間半前に球場入り。「巨人時代は朝、施設が使えなかったから」。待望の朝練習で体を目覚めさせると、全体でのランニングやキャッチボール、ノックに白い歯をむき出し、楽しそうに取り組んだ。

 ティー打撃に続き、フリー打撃では右打ちを意識した84スイングを披露。柵越えこそなかったが、右翼フェンス直撃が1本。打撃練習後は再びランニングにウエートトレ…。休憩時間も惜しんで、小麦色に焼けた顔が赤くなるほど体を動かした。即席サイン会を終え、球場を後にするまで約9時間半。それでも「年も年なんでやりすぎると危ない。我慢していたよ。ここから徐々にね」と、まだ練習量に制御をかけていた。背番号「9」が4年ぶりにホークスに復帰したことを、練習で示した。

 フリー打撃では小久保と松中、多村の3人が同時に打撃ケージに入る場面があり、早くも“新クリーンアップ”競演が実現した。「まだまだバッティングは遊び程度」と笑ったが、「多村も入ったし、日本一のクリーンアップにするんだという気持ち。今年のホークスの売りにできればいい」。通算321本塁打の小久保に262本の松中、111本の多村と「694発トリオ」の結成を約束した。

 個人練習でのティー打撃では小久保がチームに依頼した秘密兵器がお目見え。横ではなく正面からトスできる防球ネットだが、倉庫に眠っていたものにビニールシートをかけた改良型で、より実戦に近い球を打つためだった。「監督がミーティングで言っていたアウトコースの見極めを、ね。僕だけでなく全体的にボール球を振る傾向が強いから」。4年ぶりに金岡用具担当のトスで1時間10分、約600球を打ち込んだ。「金岡さんの球、何万球打ったかな。やっぱりやりやすい」。古巣復帰を感じつつ、外角スイングを確認したいた。

 真新しいユニホームに合わせ、黒基調だった巨人時代のスパイクも白基調に黒、黄色を取り入れたソフトバンクモデルに替えた。「3年間(チームを)見てないし、自分が先頭に立つより、少し冷静に全体を把握する意味で下がっていようと思う」。練習中に大声を出すことはなかったが、姿勢のすべてが見本だった。ソフトバンク小久保が本格始動した。【押谷謙爾】

[2007年2月2日10時9分 紙面から]

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