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沖縄尚学3年ぶり4度目/高校野球

ガッツポーズをつくる沖縄尚学の東浜(右から2人目)と比嘉監督(中央下)
ガッツポーズをつくる沖縄尚学の東浜(右から2人目)と比嘉監督(中央下)

 沖縄に再び優勝旗を持ち帰る。第80回選抜高校野球大会(3月22日から13日間、甲子園)の出場校36校が25日決定した。昨秋の九州大会準優勝の沖縄尚学(沖縄)が3年ぶり4度目のセンバツ出場を決めた。チームを率いる比嘉公也監督(26)は99年、沖縄で初めて全国制覇した時のエース。選手として、監督としてセンバツで頂点を目指す。明豊(大分)鹿児島工(鹿児島)は初切符、11年ぶりの城北(熊本)、29年ぶりの下関商(山口)に21世紀枠で華陵(山口)が初出場を決めた。

 選手に抱えられて比嘉監督の体が宙に舞う。9年前に頂点をつかんだセンバツへ、今度は後輩たちを率いて監督として戻ることになった。「母校で監督をさせてもらって甲子園に出られて幸せだなあと思います」と就任2年目でのセンバツ切符に比嘉監督は感激しきりだ。

 今年のチームは「99年の優勝チームと似ている」と評される。だが比嘉監督は「投手力は今年の方が上。こんなチームをもてて幸せです」と自らエースとして甲子園で投げた9年前よりも現在のエース東浜巨(なお=2年)の力を上と評価する。大会屈指の右腕として注目される東浜に比嘉監督は「僕は注目されると集中できなかった経験があるので、注目される中でうまく力を出せるようサポートしてあげたい」と話す。

 比嘉監督はセンバツでは5試合中3試合で完投勝利を収めた。だが、大会前は相手を意識しすぎて普段と違う配球で臨もうとした経験がある。「最終的にはいつも通りに投げたんです。大舞台でも自分の力を信じられるようにしないとだめですね」と初めて甲子園へ臨むエースへ心構えを示す。温暖な気候で1年中ボールを使える沖縄だが、あえてボールを持たずトレーニングで下半身の強化を行ったのも、比嘉監督の経験から。比嘉監督がエースに話すのは主に精神的なことだが「監督には甲子園の様子とかも話してもらいます。僕は甲子園に行ったことがないのですごく頼りになります」と東浜も優勝経験のある比嘉監督に尊敬と信頼を寄せている。

 昨秋の県大会のときに寮でみんなで99年センバツの準決勝のPL戦の試合をビデオで見た。「小学生の時PLとの試合を見ました。監督が投げていたのも覚えています」と東浜。優勝投手から「必勝法」を伝授されたエースが、今度は比嘉監督に監督としての甲子園勝利をプレゼントする。【前田泰子】

 ◆99年センバツ沖縄尚学初優勝VTR 沖縄出身の歌手、Kiroroの「長い間」の行進曲で始まったセンバツは、沖縄県勢初の優勝で幕を閉じた。大会初日の初戦、比叡山戦で先発した左腕エース比嘉公也は3安打完封劇。2回戦(浜田戦)では3失点完投で8強入りに貢献。準々決勝では2番手で登板し、無失点救援で4強入りを果たすと、準決勝のPL学園戦では先発して延長12回212球完投(6失点)で優勝候補撃破に大きく貢献。右足首、左ひじの痛みに耐えてチームに決勝進出をもたらした。決勝は背番号「10」照屋の完投で水戸商に勝利。沖縄・高校野球の歴史を変えた。

[2008年1月26日8時48分 紙面から]

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