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下関商29年ぶり、古豪復権だ/高校野球

センバツ出場決定の報告を受け、喜びを爆発させる下関商ナイン
センバツ出場決定の報告を受け、喜びを爆発させる下関商ナイン

 古豪・下商の復権だ。63年春にエース池永正明(61=元西鉄)を擁し全国制覇を飾った下関商が、79年を最後に途絶えていたセンバツ舞台に29年ぶりに戻ってくる。「今まで長かった。OBとしてもうれしい。池永さんにも喜んでいただけているとうれしいです」。在学中には主将も務めたOBの佐々木大輔監督(40)は感慨深く語った。

 長い苦悩の道を乗り越えた。79年春以降、夏の甲子園に出場したのも81、95年の2度だけ。00年に佐々木監督が就任したが、02年秋には部員が18人に減少し、紅白戦もままならない時期もあった。それでも「(ユニホームに刻まれた伝統の)Sの文字に誇りを感じていた」(佐々木監督)。基本となる1プレー1プレーの大事さを刻みつける指導でチームを立て直し、昨秋の中国大会制覇。4試合中3試合がサヨナラ勝ちという勝負強さを身につけての鮮やかな復活劇だった。

 偉大な先輩を目標に掲げた。黒い霧事件でプロ野球界から永久追放されていた処分が05年に解除され、35年ぶりに池永氏が復権したばかり。池永氏と同じ背番号1を背負う島田拓主将(3年)は「入学後に下商の歴史を学ぶ授業で池永さんを知った。偉大な先輩たちのことを心に入れてやってきた。1つでも多く勝って先輩たちに近づきたい」と抱負を語った。

 そんな選手たちのために早速、会員400人を超える野球部OB会は、30日に後援会を発足させる。藤田太一郎会長(75)は「もちろん池永氏にも甲子園に来てもらうように働きかける」と、池永氏に甲子園で後輩たちの応援を要請する。池永氏の復権から3年。今度は下関商復活の舞台が整った。【村田義治】

[2008年1月26日9時21分 紙面から]

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