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東福岡2年生パワーで甲子園/福岡大会

- 東福岡の葛谷監督は、ナインの胴上げに満面の笑みを浮かべ宙に舞う
<高校野球福岡大会:東福岡9-5沖学園>◇27日◇久留米市野球場
東福岡が「全員野球」で甲子園の切符をつかんだ。4回に同点に追いつかれたが、5回に一気に6点を挙げて沖学園を突き放し、8年ぶり4度目の夏甲子園を決めた。先発9人中、7人が2年生というチームが勢いに乗って、連覇した99年以来の頂点に上り詰めた。プロ注目の選手を擁して出場した過去3度と違って、ノーシードでスター選手がいない中、全員の力で勝ち取った優勝だった。
若い力が夏の太陽を浴びて一気に開花した。東福岡が8年ぶりの甲子園出場。ノーシードで、しかも2年生がほとんどを占める。大会前には下馬評にも上がらなかったチームが夏の王者の座に就いた。「信じられない。全く予想しなかった。うれしいです」。葛谷修監督(49)の目には涙が光った。
「不思議なチーム」と葛谷監督が評するナインが、決勝でものびのびと力を発揮した。初戦から5試合すべて逆転で勝ち上がってきたが、この日は初回に2点を先制。4回には同点に追いつかれたが、5回にいつものビッグイニングが訪れた。敵失をからめて5安打で6点を挙げ、一気に沖学園を突き放した。「相手に行きかけた流れを呼び寄せたかったので、負けたくないという気持ちでした」。3番鶴田翔平(2年)が1死からこの日3本目の長打となる三塁打を放ち、集中打の突破口を開いた。
2年生中心のチームの強さの秘密を葛谷監督は「全体的にまとまっている」と分析する。村田修一(横浜)吉村裕基(同)田中賢介(日本ハム)ら、タレントがチームを引っ張って決めた過去の甲子園に比べ、投打の柱はいないが、どこにも負けないチームワークがある。昨年11月には葛谷監督が内臓の病気で入院。2カ月間チームを離れた。その間も船越悠介主将(3年)を中心に練習してきた。「最初はちょっと緩んだムードになったこともあったけど、みんな監督さんが戻ってくるときには成長した所を見せようという気持ちでやりました」。監督の不在が選手の絆(きずな)を強めた。今夏はベンチ入りしていない3年生7人が対戦相手の分析をしてバックアップ。主力の2年生が力を出せるようにと3年生が支え、初戦の福岡工大城東をはじめ、優勝候補を破って勝ち上がってきた。「2年生とか3年生とかはないです。目標は甲子園なので、そのためにチーム一丸になって勝つだけです」と船越主将は胸を張った。
4度目の甲子園だが夏は未勝利。過去の先輩たちが成し遂げられなかった夏の勝利を「不思議な」ナインが持ち帰ってきてくれそうだ。【前田泰子】
◆Vへの足跡◆ 2回戦8-6福岡工大城東、3回戦6-3福岡魁誠、4回戦 なし、5回戦7―5小倉工、準々決勝8―1福岡一、準決勝11―5飯塚、決勝9―5沖学園
◆私立東福岡 1945年(昭和20)に前身の福岡米語義塾が創立し、55年に現校名となる。普通科のみの男子校で生徒数は2259人。野球部は55年創部。甲子園は春2回、夏は4回目の出場。主なOBに村田修一、吉村裕基(いずれも横浜)田中賢介(日本ハム)。2度の全国高校選手権Vを誇るサッカー部OBに本山雅志(鹿島)ら。ラグビー部は花園で3度の準優勝。プロレスラーの佐々木健介もOB。福岡市博多区東比恵2の24の1。松原功校長(51)。
[2007年7月28日9時8分 紙面から]
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