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小城が初センバツ王手/高校野球

九州大会初勝利を飾った小城の井手は雄たけびを上げガッツポーズ
九州大会初勝利を飾った小城の井手は雄たけびを上げガッツポーズ

<秋季九州高校野球:小城6─4神村学園>◇29日◇2回戦◇小郡

 21年ぶりの九州大会出場を果たした小城(佐賀)が、神村学園(鹿児島)を6―4で破り、九州大会初勝利を挙げた。4-4で迎えた8回に内野安打などで2点を挙げて勝ち越し。今年夏の大会初戦コールド負けしたチームが、九州8強入りを果たし、センバツ出場に王手をかけた。3連覇を狙う八重山商工(沖縄)、夏春連続出場を狙う福岡工大城東(福岡)、自由ケ丘(福岡)も8強に進んだ。

 創立100年を超える小城が新しい歴史を刻んだ。21年ぶりに出場した九州大会で初勝利。さらに初勝利と同時に、来春のセンバツ出場に王手をかけた。

 リードしても追いつかれる苦しい展開だった。初回、1点先制したが、その裏にすぐ追いつかれた。4回に3点リードしても、6回には2点本塁打などで再び同点に。「追いつかれたけど、逆転を許さなかったのが良かった。息づまる展開にも井手大奨(だいすけ=2年)がよく投げてくれました」と広重昭博監督(42)はエースをねぎらった。8回に2死二、三塁から平山雄大(2年)の内野安打などで勝ち越し。井手大も4失点ながらも粘り強く勝機を待った。「同点にされたときには焦ったけど、ここで抑えたら後でみんなが点を入れてくれると信じて投げました」と井手大。

 夏の県大会で開幕日にコールド負けした悔しさからナインは結束した。レギュラーのうち夏の経験者は5人。その選手が中心となって、選手間の話し合いを積極的にするようになった。互いの守備位置や走塁のルールなど、試合や練習で納得できないことはけんか寸前までとことん話し合う。話し合いはグラウンドやベンチだけでなく教室でも行い、練習試合の翌日は決まって教室で「反省会」となる。「長年指導しているけど、こんなに選手同士で話すチームは初めてです」と広重監督も感心するほど。学校は朝から補習授業があるため、早朝練習はできない。放課後も6時半で下校しなければならないため、毎日の練習時間は約2時間。そのハンディをコミュニケーションで埋めてきた。

 センバツ確定まであと1勝だ。相手は強豪福岡工大城東だが「気持ちでは負けません。決め球の外角直球で攻めたい」と井手大は意気込んだ。さらに新しい歴史を刻むため、小城ナインは一丸となって4強にチャレンジする。【前田泰子】

 ◆小城の今夏初戦VTR 1回戦は佐賀東との対戦だったが、0-10の5回コールド負け。打線は相手エースの中川に2安打に抑えられた。3回に捕逸などミスにつけ込まれ5失点。4回にも1点を失い、5回に4点を奪われゲームセットとなった。

 ◆小城と甲子園 小城は78年夏の甲子園大会に初出場した。初戦(1回戦)は、埼玉代表の所沢商との対決となったが、2-9で完敗した。

 ◆小城 1899年(明32)創立。県立小城中学と1908年(明41)創立の県立小城高等女学校が統合され48年(昭23)に小城高として開校。普通科のみで生徒数は840人。進学にも力を入れており、昨年は佐賀大に45人合格するなど、国公立大への進学者も多い。所在地は佐賀県小城市小城町176。森山正孝校長。

[2006年10月30日8時28分 紙面から]

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